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SEOキーワードの選び方とは?キーワード選定の5つの方法と選定ツール

ユーザーが検索時に入力するキーワードをSEOキーワードと呼びます。SEOキーワードを対策すると、検索エンジンからのオーガニック流入(自然流入)を増やすことが可能です。

しかし、SEOキーワードの選定は簡単ではありません。SEOキーワードの選定方法を知らずに進めてしまうと、検索ニーズが少ないキーワードを選んでしまうこともあるので、注意が必要です。

本記事では、SEOキーワードの基礎知識と、キーワード選定の方法と調べ方について解説していきます。本記事を読むとSEOキーワードについての理解を深められるだけでなく、具体的なキーワードの選び方と選定ツールを知ることができるので、ぜひご覧ください。

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SEOキーワードとは

SEOキーワード検索
SEOキーワードとは、ユーザーが検索時に用いるキーワードのことです。ユーザーは悩みや疑問、知りたいことを調べるときにキーワードを使って検索します。そのため、SEOキーワードはユーザーのニーズだといえるのです。

自社がInstagramの分析ツールを提供している場合「Instagram・分析ツール」というキーワードを対策して、検索上位に表示できれば、検索したユーザーがサイトを見る可能性が高まります。

ユーザーの目に触れやすくなるので、SEO対策によって大きな宣伝効果も手に入れることができます。サイト訪問者が増えれば、売上に繋がる可能性も高まるということです。

キーワード選定前に知っておきたいSEO対策のポイント

SEOキーワード検索
SEO対策においてSEOキーワードの選定は非常に重要です。しかし、キーワードを選定する前に次の3つを知っておく必要があります。詳しく解説していきましょう。

  • Googleの考え方を理解する
  • 順位を決める仕組みを理解する
  • ユーザーの疑問解決が大切

Googleの考え方を理解する

検索上位に表示させるためには、Googleの考え方を理解する必要があります。なぜなら、Googleの検索エンジンのロジックを決めているのはGoogleだからです。

ユーザーの多くは、検索時にGoogleやYahoo!を使用するのでGoogleの考え方を理解することは、SEOキーワード対策においても重要になります。

そこで、まずはGoogleが掲げる10の事実について見ていきましょう。

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能する。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 7世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

中でも、SEO対策においては1~4の項目は重要です。Googleの考え方を理解したコンテンツ作成が必須なので、キーワード選定の段階から、上記の10の事実は常に意識しておきましょう。

順位を決める仕組みを理解する

Googleが検索順位を決めるときには以下の3つが関わってきます。

  • クロール
  • インデックス
  • アルゴリズム

サイトが公開されると、まずGooglebotなどのクローラーがサイト情報を読み取ります。その後、読み取った情報はGoogle検索エンジンのインデックスに登録され、この一連の流れによってGoogleサイトに登録されるのです。

Googleサイトに登録されている膨大な情報はアルゴリズムによって評価されていきます。アルゴリズムによってランク付けされた結果が、検索結果に表示されるという仕組みとなっているのです。

ユーザーの疑問解決が大切

Googleが目指しているのは、ユーザーファーストです。そして、SEO対策におけるユーザーファーストとは、ユーザーの疑問解決にあります。ユーザーの検索意図を予測しながら、ユーザーがサイトを読んだ後に満足できる結果を手に入れられるかが重要になるのです。

ユーザーが満足できるコンテンツを作成していくためにも、ユーザーがなぜ、そのキーワードを検索したのかを考えていきましょう。

SEOキーワードの5つの選び方と調べ方

星5つ
ここまでSEOキーワードを選定する前に、押さえておきたいポイントについて解説してきました。ここからは、実際にSEOキーワードを選定していくための具体的な方法を解説していきます。

  1. 軸となるキーワードを選定
  2. キーワードを広げる
  3. 需要の調査
  4. キーワードを目的ごとに分類する
  5. 専門性を高める

軸となるキーワード選定

まずは、軸となるキーワードを選定します。軸となるキーワードとは、サイトにとって重要なキーワードや関連性が高いキーワードのことです。

軸となるキーワードを選定するときには、サイトの目的や趣旨に合わせて選定していきましょう。また、自社の商品やサービスによって決まる場合もあります。軸が決まれば、作成していくべきコンテンツの方向性もある程度決まってきます。

選定するときの注意点は、キーワードがニッチなものになっていないかという点です。軸となるキーワードがニッチなものになると、検索される回数も少なくなり母数が少なくなってしまう傾向があります。そのため、軸となるキーワードは、ある程度の検索ボリュームも必要です。少なくとも、月に10,000件以上検索されているキーワードを設定しましょう。

軸となるキーワードは、サイトの目的に合わせたうえで、検索ボリュームがあり、シンプルで多くの人が検索時に用いる単語を選ぶことが大切になります。

キーワードを広げる

軸となるキーワードを決めたら、次はキーワードを広げていきます。検索は、複数のキーワードを絡めて行われる傾向があります。

例えば、カレーのレシピを知りたい方は、「カレー・レシピ」と検索します。この場合では、カレーが軸となる検索キーワードで、レシピが広げたキーワードです。

軸となるキーワードの後ろに記載されるキーワードをサジェストキーワードと呼びます。軸キーワードとサジェストキーワードを組み合わせた複合ワードで1位をとることで、軸となるキーワードでも上位に表示される可能性が高まるのです。

ここでのポイントは、キーワードの質やボリュームよりも数を出していくことにあります。需要の調査は次の工程で行うので、キーワードを広げていくときには、1つでも多くのキーワードを出していきましょう。

また、ツールを使用すると簡単にキーワードを広げられます。具体的なツールに関しては後述いたします。

需要の調査

キーワードを広げたら、次に需要の調査を行います。需要を調べるときには、検索ボリュームの確認が有効です。

検索ボリュームとは、キーワードが何回検索されたのかを示すもので、ツールで簡単に確認できます。

需要がわかると、キーワードの取捨選択を効率的に行うことが可能です。キーワードを広げた後は、取捨選択が必要になります。なぜなら、検索ニーズが少ないキーワードを選んで対策しても、得られる効果は小さいからです。時間と労力を効率的に使うためにも、需要を考慮しながら取捨選択していきましょう。

SEO対策によって、サイトのオーガニック流入を増やせる可能性があるとはいえ、基本的には人員にも時間にも限りがあります。だからこそ、あらかじめ検索ボリュームを調べて、対策するキーワードを選ぶ必要があるのです。

需要の調査によって、作業の無駄を省くだけでなく、効率化にも繋がります。

キーワードを目的ごとに分類する

需要の調査を終え、キーワードを絞り込んだら、引き続きキーワードの分類を行います。ポイントは検索意図によって分類する点です。

検索キーワードの中には、検索意図が同じで類似しているキーワードがあります。例えば、料金が知りたい場合の「料金」「費用」「相場」などです。

このように、検索意図が同じなのに、キーワードが違う場合は、1つのグループにまとめておく必要があります。なぜなら、検索意図が同じであれば、キーワードが違っても差はないからです。そのため、対策するキーワードは1つで十分です。

1つの検索意図に対して、1つのコンテンツで対策するという原則を覚えておきましょう。
ポイントは検索意図にあります。ユーザーがキーワードを検索した意図を予測することが大切です。

また、分類を行う際には4つの検索意図によって分けるのもいいでしょう。検索意図は、大きく4つに分類できます。

  • Know
  • Do
  • Go
  • Buy

Knowの検索意図は、意味や内容を知りたいなど、情報が欲しい場合です。

Doはアクションを起こしたい場合です。例えば「カレー・レシピ」や「ダイエット・方法」などがあります。

Goは特定の場所に行きたい場合です。

Buyは購入したい場合です。

検索意図は、基本的に上記の4つに分類できますが、キーワードによっては、複数に当てはまることもあります。その点を考慮して、複数に当てはまるキーワードは1つにまとめずに、分類していきましょう。

専門性を高める

キーワードの分類が終われば、どのキーワードから対策していくのかを決めなければいけません。この時のポイントはサイトの専門性を高めていくことにあります。専門性が高く特定のトピックに特化したコンテンツを作成していくことで、「サイトが上位表示されるまでの期間短縮」と「サイトの信頼度を向上」が可能です。

なぜなら、専門性が高く特定のトピックに特化したコンテンツから作成していくと、Googleから情報の網羅性と専門性が高いと判断されやすくなるからです。

そのため、作成していくコンテンツの順番も重要になります。キーワードを検索したユーザーが満足できる専門性が高いコンテンツ作成を目指しましょう。

SEOキーワードの「無料」選定ツール4選

SEOキーワード検索
SEOキーワードを選定するうえで、欠かせないのがキーワードの選定ツールです。無料で使えるツールもあるので、まずは気軽に試してみましょう。
ここからは、SEOキーワード無料選定ツールを紹介していきます。

Google キーワードプランナー

GoogleキーワードプランナーはGoogleが無料で提供しているキーワード選定ツールです。無料で使えるキーワード選定ツールの中でも、多くの人が利用しています。

SEOキーワード選定に欠かせない検索ボリュームだけでなく、入札価格、サイトに関連したキーワードの確認など、SEO対策において基本的な機能が搭載されています。

また、見込み流入数だけでなく、上位表示の難易度がわかる点も魅力のひとつです。

Google キーワードプランナーの利用料金と特徴は以下のとおりです。

プラン料金特徴
無料0円・新しいキーワードの発見
・検索ボリュームの確認
・競合サイトのキーワード抽出

Googleキーワードプランナーの公式サイト

aramakijake

aramakijakeもGoogleキーワードプランナーと同じく、検索ボリュームが確認できます。
GoogleとYahoo!の検索数を区別して表示できるのが特徴です。

aramakijakeの利用料金と特徴は以下のとおりです。

プラン料金特徴
フリー0円・検索ボリュームの確認
・検索順位ごとの推定検索数の確認
・検索数予測ツール
・競合検索予測ツール

aramakijakeの公式サイト

Googleトレンド

GoogleトレンドもGoogleが無料で提供しているツールで、検索数の推移や急上昇ワードの確認ができます。

検索数は、日々変化します。場合によっては、急上昇ワードが自社に関係する場合もあるでしょう。急上昇ワードが自社サイトに関連する場合、早期に関連コンテンツを作成できればサイト流入数を増やせる可能性が高まります。そのため、トレンドの把握も大切です。

さらに、関連するキーワードの検索需要の比較もできるので、キーワード選定の幅を広げることができます。キーワード選定の幅を広げるうえでも、非常に役立つツールといえるでしょう。

Googleトレンドの利用料金と特徴は以下のとおりです。

プラン料金特徴
フリー0円・検索におけるトレンド把握

Googleトレンドの公式サイト

ラッコキーワード

ラッコキーワードはサジェストキーワードの確認が簡単にできるツールです。
特に便利なのが「Q&Aを見る」です。「Q&Aを見る」をクリックするとキーワードに関連する知恵袋に投稿された質問と回答が表示されます。Q&Aから、ユーザーのリアルな悩みがわかるのです。

ユーザーが投稿している質問を、ユーザーのニーズとみなせば、キーワード選定においても役立ちます。

また、「見出し(hタグ)抽出」を確認すれば、検索上位記事の見出しや文字数が確認できるので、競合サイトの分析に役立ちます。

ラッコキーワードの使用は無料ですが、ユーザー登録をしない場合には1日の使用回数が5回に限られます。ユーザー登録をした場合には無料で1日50回の使用が可能です。

なお有料プランでは、プランにより同時接続ができるほか、以下の検索が行なえます。

  • 月間検索数取得
  • サジェストプラス
  • 検索流入キーワード
  • 他のキーワード/質問

ラッコキーワードの利用料金と特徴は以下のとおりです。

プラン料金特徴
無料・0円・各種キーワード調査:50回/日
・見出し抽出/共起語取得:15回/日
・広告表示あり
エントリー・440円/月
・5,280/年
・各種キーワード調査:1,500回/月
・見出し抽出/共起語取得:500回/月
・広告非表示
ライト・990円/月
・11,880円/年
・各種キーワード調査:3,000回/月
・見出し抽出/共起語取得:1,000回/月
・広告非表示
スタンダード・2,475円/月
・29,700円/年
・各種キーワード調査:10,000回/月
・見出し抽出/共起語取得:2,500回/月・広告非表示
プロ・4,950円/月
・59,400円/年
・各種キーワード調査:20,000回/月
・見出し抽出/共起語取得:5,000回/月・広告非表示
エンタープライズ・9,900円/月
・118,800円/年
・各種キーワード調査:50,000回/月
・見出し抽出/共起語取得:10,000回/月・広告非表示

ラッコキーワードの公式サイト

SEOキーワードの「有料」選定ツール3選

SEOキーワード検索
ここまで、無料で使えるSEOキーワード選定ツールを紹介してきました。ここからは、さらに便利な機能が搭載されている有料選定ツールについて紹介していきます。

Keyword Map

Keyword Mapの特徴は情報の可視化です。マインドマップ形式でユーザーのニーズ、対象キーワードのサジェストキーワードが確認できます。

見える化することで、情報を把握しやすくなるだけでなく、情報の整理も簡単になります。また、情報をメンバー間で簡単に情報共有ができる点も大きなメリットです。

その他にも、自然検索調査や流入貢献ページ調査、競合獲得ワード、ユーザーニーズの調査などの機能があります。

Keyword Mapの利用料金と特徴は以下のとおりです。

プラン料金特徴
ライト要問い合わせ小規模利用向け
(SEO・広告施策のいずれかに対応)
スタンダード要問い合わせ中規模利用向け
・SEM領域全般に対応
エキスパート要問い合わせ大規模利用向け
・Webサイト戦略全般に対応

Keyword Mapの公式サイト

MIERUCA

MIERUCA は自社サイトのSEOにとどまらず、さまざまなデジタルマーケティングに役立つツールです。

また、クエリタイプ分析や重要トピック分析、独自のコピーチェック機能などコンテンツ作成における機能も充実しているので、自社でコンテンツを作成するのであれば、非常に頼もしいツールといえるでしょう。

さらに、特筆すべき点はサポート体制の充実度です。担当CSチームがつき、人的なSEOサポートを受けることができます。検索行動や、構造化支援、高速化相談などプロの力を借りることができるのもメリットです。

MIERUCAの利用料金と特徴は以下のとおりです。

プラン料金特徴
通常プラン15~20万円/月(税抜)・月間検索数取得
・検索順位取得
・トレンド分析
・競合流入キーワード調査

MIERUCAの公式サイト

Ahrefs

Ahrefs(エイチレフス)は競合サイトの分析機能が豊富で、世界で60万人の利用実績があります。被リンク分析、検索上位コンテンツ調査、流入キーワード予想、SNS反応調査などが可能です。

ただしSEOに関するデータはGoogleのオリジナルデータではありません。Ahrefsで確認できるデータは、独自クローラーによる集計と、独自アルゴリズムにより算出された予測値です。

Ahrefsの利用料金と特徴は以下のとおりです。

プラン料金特徴
ライト99ドル/月(税抜)小規模事業者、趣味のプロジェクト向け
・SEOダッシュボード
・サイトエクスプローラー
・キーワードエクスプローラー
・サイト監査
・ランクトラッカー
・アラートメール
スタンダード199ドル/月(税抜)SEOの専門家、企業のインハウスマーケター向け
・ライトの全機能
・6か月の履歴データ
・ポジションヒストリーチャート
・SERPアップデート
・SERP comparison
・サイトエクスプローラー
・コンテンツエクスプローラー
・アラートメール
・ドメイン比較
・バッチ分析
・レポート共有
アドバンスド399ドル/月(税抜)ツールやデータ容量を増やしたい企業向け
・スタンダードの全機能
・2年の履歴データ
・サイトエクスプローラー
・サイト監査
・Googleデータスタジオ
・ダッシュボードフォルダ
・Ahrefs検索
エンタープライズ999ドル/月(税抜)大手代理店や企業向け
・アドバンスドの全機能
・期間制限のない履歴データ
・アクセス管理
・請求書でのお支払い
・ディレクトリ一覧
・監査ログ
・API
・SSO

Ahrefsの公式サイト

プロの力を借りてSEO選定作業を依頼

SEOキーワード会議
SEO選定作業は、選定するワードを間違えてしまうと、望む効果が得られないどころか、時間と労力が無駄になってしまう可能性もあります。そのような事態を避けるために活用したいのがプロの力です。

プロにSEO選定作業を依頼することで、時間と労力を大幅に削減できます。また、間違ったキーワードを設定してしまうこともありません。もし、社内での対応が難しいのであれば、プロへの依頼を検討しましょう。

主な依頼先としては、企業とフリーランスが存在します。どちらに依頼するのかは、望む条件によって変わります。詳細な分析が欲しければ企業への依頼を検討し、費用を抑えたい場合にはフリーランスへの依頼を行なうなども一案です。

SEOキーワードの選定はSEO対策の入り口になります。だからこそ、重要になるのです。検索ニーズが少ないキーワードを設定してしまうと、軌道修正に手間と時間がかかります。効果的なSEO対策のためにも、SEOキーワード選定は慎重に行いましょう。

SEOに失敗しないキーワード選定が重要

SEOキーワード会議
SEO対策において、重要になるのが失敗しないキーワード選定です。設定するキーワードを間違ってしまうと、SEO対策を実施しても望む効果が得られない可能性があります。それどころか、作業の手間と時間が無駄になってしまうこともあるのです。

そのような事態を防ぐためにも、キーワード選定は重要になります。

効果的なSEO対策のためにも、キーワード選定は大切になるので、自社での対応が難しいと判断した場合にはプロに依頼することを検討しましょう。

デザイン・開発・動画編集・SNS運用など、経験豊富なプロにカンタン依頼