秘書業務や経理・労務、営業支援、クリエイティブ関連など、企業が抱える「手間や時間がかかる業務」をオンラインで一括依頼できる『Lancers Assistant』。幅広い領域の業務を安定的かつ高品質にアウトプットする裏側には、企業様の窓口となる専属ディレクターをはじめ、高いスキルを有するアシスタントチームの存在があります。
Lancers Assistantの導入を検討するにあたって、要となる専属ディレクターにはどんな人材がいるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、タイ・バンコク在住でディレクターとして活躍中の山本恭子さんにお話を伺いました。
大企業と中小企業、どちらにも勤めたからこそ学んだこと
――これまでの仕事の経験や学んできたことを教えていただけますか?
経歴でいうと、印刷会社やメディア運営会社など3つの会社に勤めました。一番長かったのは総合人材会社で、そこでは社内向け広報誌の企画制作やイベントの企画運営、自社メディアのマーケティングなどを経験してきました。
広報部の仕事は、経営層の思いや意思を汲みとって社内外に発信する役割であるのと同時に、全社員とかかわる仕事でもあります。ですので、役職や組織にかかわらず、「誰にでも伝わるコミュニケーション術」を学んだと思いますね。
マーケティング部門では、Webメディアの編集に携わりました。コンテンツマーケティングは「数字ありき」の世界。結果を出すには何をするべきかが常に求められますし、数字の説得力は揺るがない。ある意味、とてもわかりやすい世界で好きな仕事でした。
もともと文章を書くのが好きだったり、編集の仕事を長くやってきたりということもあって、今はフリーランスとしてビジネス系の執筆も受けています。
――大企業にも中小企業にもお勤めした経験をお持ちですが、それぞれの組織にはどんな違いがありましたか?
大きな違いは、スピード感だと思います。中小企業は上司が経営者という距離感なので、確認や決裁のスピードが格段に速いですね。
大企業の場合、決裁までいくつかのステップを踏まないといけなかったり、部署間での連携が必要になったりするので、想定外に時間がかかることもあります。企画から実施、振り返りのPDCAを素早く回すには、各方面への根回しも必要です。
さまざまな立場の方がいる中で、いかに効率的に仕事を進めるか。この点は、大企業で学んだことのひとつだと思います。
じつは、ランサーズ秋好社長の「バンコクにいる秘書」とは私のこと
――現在はタイ・バンコク在住とのことですが、フリーランスになった理由は何だったのでしょうか?
主人がバンコクに駐在することになり、それまで勤めていた総合人材会社を退職することになりました。その時点では、まだフリーランスになるとはっきり決めていたわけではありませんでした。
じつは、広報部にいたときに、当時の社長とランサーズの秋好社長との対談企画を実施しまして、それがきっかけでランサーズの広報部の方と親しくなったんですね。それで、「会社を辞めてバンコクに行くことになりました」と話したところ、ちょうどLancers Assistantの立ち上げ時期で、「手伝って」と言われたことがフリーランスの始まりです。
バンコクに来て1週間後くらいには、Lancers Assistantのディレクターとして仕事をスタートしましたね。ちなみに秋好社長もLancers Assistantを利用していて、「私の秘書はバンコクにもいます」とSNSなどで発信されていますが、じつは私のことです(笑)。
――リモートワークで不便を感じることはありますか?
バンコクは日本時間からマイナス2時間の時差なので、とくに不便を感じることはないですね。新型コロナウイルスの影響もあってか、日本でもリモートワークに対する理解や環境の整備が進んだと感じています。
最近では、日本の友人たちからオンライン飲み会に誘われることも増えて、ますます距離感がなくなったなと感じていますね。
――フリーランスとして仕事をするうえで、大事にしていることは何ですか?
フリーランスは、個人としての信頼を得ることがとても大切です。プロ意識というと大げさかもしれませんが、すごくレベルの高いことをやるというのではなくて、
例えば、期日よりも余裕をもって納品する、約束を守るといったことをやり続けるだけで、仕事が増えたり相談されることが増えたりするんですね。
もうひとつ心がけているのは、お金をいただく以上はしっかり価値を発揮するということ。大勢いるフリーランスの中から私に依頼してくれるわけですから、自分にしか発揮できない価値を提供したいと思いながら取り組んでいます。
ただ、Lancers Assistantのディレクター職については標準化が重要なスキームなので、アウトプットの質に差が出ないように意識しています。ご依頼いただく仕事によって、自分がどう動けば、もっとも相手の期待に応えられるかを考えるようにしていますね。
ご継続いただけるほどに「1言えば10わかる」状態を作りやすい
――Lancers Assistant のディレクターとして、実際に担当した仕事内容を教えてください。
これまで多くの企業様を担当させていただきました。大手メーカーから社員1人というスタートアップまで、規模や業種はさまざまですね。仕事内容も多岐にわたっていて、例えば会食場のリサーチ・手配といった秘書業務や、バナーやコンテンツ制作といったクリエイティブ系の仕事などいろいろあります。
Lancers Assistantには、各領域の専門スキルを持ったフェローさんが数十人います。実作業を行うのはフェローさんで、ディレクターの仕事は、クライアント様が求めることや好みを理解したうえで最適なフェローさんをアサインすること。フェローさんは本当に優秀な方ばかりなので、どんな仕事を依頼されても期待に応えられると思いますよ。
――Lancers Assistantを上手に利用していると感じるクライアント様は、どんな使い方をされていますか?
私が担当させていただいている中では、定常業務と単発業務のご依頼が半々くらいです。
定常業務では、Lancers Assistantがとても便利だと思いますね。最初はマニュアルを準備したり、作業内容のインプットが必要だったりすることもありますが、スムーズに回りだせば、クライアント様の負荷はどんどん下がります。ご継続いただくほどに「1言えば10わかる」状態を作りやすくなるので、「この部分の作業を丸ごとお願いしたい」というように、クライアント様も楽に依頼できるようです。
単発業務では、Lancers Assistantには秘書業務系、クリエイティブ系など、それぞれの専門家であるフェローさんが待機していますので、突発的に必要になった業務にも対応できます。それぞれのスキルを持つ方を自社で採用したり、その都度探したりとなると大変ですが、Lancers Assistantと契約しているクライアント様は、依頼したい内容をディレクターに投げるだけで済みます。コスト的にいっても、うまく活用されていると思いますね。
チャットのコミュニケーションでは「丁寧かつ簡潔」な文章が大切
――ディレクターの職務でもっとも重要と思うことは何ですか?
2つありまして、「約束を必ず守る」と「丁寧なコミュニケーション」です。
ディレクターの仕事は、納期通り、期待通りの仕事をするのが前提ですので、当然、「できませんでした」では済まされません。進行管理には十分すぎるほど気を配って、約束は必ず守ることを第一に考えています。
コミュニケーションは、基本、ビジネスチャットでのやり取りになります。対面での打ち合わせとは違って、テキストコミュニケーションでは、ちょっとした言葉遣いによって、こちらの意図が伝わらなくなるといった独特の難しさがあります。
クライアント様に限らず、フェローさんとのやり取りでもいえることですが、「相手にどのように伝わるか」を強く意識して、一言一句に気を抜かない丁寧なコミュニケーションを心がけていますね。
――チャットでのコミュニケーションをスムーズにするために、工夫していることを具体的に教えていただけますか?
丁寧すぎるほど丁寧にということは念頭に置いていますが、思いのたけを長い文章で表現してしまうと、相手にストレスを与えかねません。ですので、
これは総合人材会社の広報部にいたときに学んだのですが、日頃から長い文章を発信していると、誰も読まなくなるんですね。本当に伝えなくてはならないことがあるときに、読んでもらえないのでは大変です。
Lancers Assistantでは毎日、クライアント様に定例の連絡をするのですが、長い文章が毎日送られてきたら読んでもらえなくなったり、後回しになったりする可能性が出てしまいます。日頃から文章量を少なく簡潔に伝えるようにしていれば、「今はこれが大事」というポイントをタイミングよく伝えられるようになるかなと思っています。
もうひとつ意識しているのは、
そうした企業様に一律のコミュニケーションをとっていると、逆にこちらが壁を作っている印象を与えてしまうこともあると思うんですね。クライアント様の様子をうかがいながら、気持ちよくやり取りしていただけるような距離感を作るのも、テキストコミュニケーションのコツかなと思います。
――リモートでのやり取りでは、スピード感も重要になりますよね。
まさに、そうですね。チャットへの反応は「異常なほど速く」を心がけています(笑)。リモートワークは顔が見えないだけに、即レスポンスがないと不安になるものですし、信頼感に直結します。
それと、スピードが遅くなると、その仕事に対するお互いのプライオリティが下がってしまうと思っているからです。
例えば、チャットを送ったのに1日経っても反応がないということは、それほどプライオリティの高い仕事ではないのかなという印象になります。逆に、こちらが反応しなくても許されると思ってしまうと、どんどん仕事の優先順位が下がっていきますよね。これくらいのスピード感で進めてもいいんだなと。
そうなると、仕事を寝かせてしまうことが増えて、お互いに甘える関係性になってしまいます。仮にすぐに対応できない場合でも、「明日中に対応させていただきます」といった一言は即返信するようにしていますね。
成果が出て、契約を継続していただいたときは本当に嬉しい
――Lancers Assistantのディレクターになって、苦労した経験を教えてください。
オフィス勤務と違って、ちょっとした悩みや愚痴をもらせる同僚が隣にいるわけではないので、ディレクター業務を始めた当初は、何事にも一人で向き合わなければならない苦しさはありました。
今はディレクター同士のつながりとして、チャットに「雑談部屋」があります。同じ仕事をする仲間と、普段の何気ない会話をするだけで気が晴れますし、ナレッジを共有することができるので助かっていますね。
苦労というほどの経験ではありませんが、新しいクライアント様とやり取りするときは緊張しますね。クライアント様の好みやこだわりをまだ十分につかめていない段階では、要望や期待に沿わない対応にならないよう、グッと気を引き締めます。
――逆に、ディレクターとして嬉しかったエピソードはありますか?
クライアント様に褒めていただくことがあると、やはりとても嬉しいですね。ただ、それはフェローさんのがんばりによるものであって、私は代理で褒めてもらっていると受け止めています。
例えるなら、高校野球の監督のような立ち位置に似ているかもしれません。私が直接作業しているわけではないけれど、プレイヤーが優秀なおかげで褒めていただけるという感覚ですね。
クライアント様に成果をお返しできて、契約を継続していただけるのは本当に嬉しいことであり、もっと期待に応えないといけないと感じます。それができるのもフェローさんのおかげですので、クライアント様から褒めていただいた言葉は、フェローさんにもしっかり伝えるようにしています。
人間がやるけれど、人を雇用したときのような不安定さがない点がメリット
――今後、山本さんが目指したいことや実現したいことは何でしょう?
Lancers Assistantは、経営や事業支援に直結するサービスです。よりよい事業展開のサポートができて、頼りにしていただけることが私のモチベーションになっています。
経験談をひとつ挙げると、上場準備をされている企業様をディレクターの立場からサポートさせていただいたことがありました。クライアント様の歴史的な瞬間、大事な節目にかかわれたのは私の中でも思い出深い経験です。社外ではありますが、私自身はパートナーという感覚を持っていますし、クライアント様にもそう受け止めていただけたのは幸せなことです。
私の場合、本来なら続けたかった仕事を主人の転勤によって辞めざるを得なかったという苦い経験があるので、リモートでも価値を発揮できるディレクターの仕事は本当にありがたいです。私のように、働きたくても働けなかった方が活躍できるスキームになっているので、出勤だけが能力を発揮できるワークスタイルじゃないと声を大にして言いたいですね。
チャレンジできる方が増えるよう、この仕事を通じて新しい働き方を世の中に広げていきたいです。
――最後に、Lancers Assistantを検討されている企業様に向けてメッセージをお願いします!
私がクライアントの立場だったら、絶対利用したい(笑)。Lancers Assistantのメリットは、人間がやるけれど、人を雇ったときのような不安定さがないこと。人は気持ちの浮き沈みや体調の変化があるので、アウトプットやパフォーマンスが安定しないことがありますよね。
Lancers Assistantであれば、やってほしいことが期日通りに安定的にアウトプットされます。何十人というプロフェッショナルが作業にあたるので、幅広い領域で安定的かつ高品質なアウトプット物を得られるんです。ここを理解していただけると、コスト面でも非常にお得感があるのではないでしょうか。
新しい出会いを楽しみにお待ちしておりますので、ぜひご検討ください!