提案文 :
horisoh さま
『カメラトーク、セッション』
序章と2章の冒頭部分、息を詰めるように読み、入り込んでしまいました。
続きが、、、読みたいです。
表紙の企画意図ですがメインの意図は、
「カメラのファインダー越しに見える世界」の何かを、
ストレートに写真で表現したものをご提案させて頂きたいということです。
それで、フリー写真家の友人(Svetlana Klementyeva)に共作を呼び掛けました。
(文章が上手くなくて、すみません。根が、画家です。)
写真家について少し話させていただくと、
彼女は貴小説の主人公啓子と同様、
「太い二重線を引く」20代を過ごしてきて、
カメラと出逢い数年経った今、30代で「まさか写真家になるとは思っていなかった」という旅の人生を過ごしています。
彼女に会う時は大概が一眼レフカメラと一緒。
マジョリティにとって何でもない脇役のマテリアルである壁が
彼女のカメラを通しては、静寂、線、濃淡、質感、そういったもの一つ一つが
丹念に描かれるべくして存在する世界になる。
共にいてそれを感じていて、今では堂々とした風格と軽い温かさが本人からも醸し出されています。もちろん、暗いものが好きなままで歴史をしっかりと持っていますが、それに浸蝕されることはなく存在しています。
物語がどう展開していくのか分かりませんが
私は既に主人公啓子さんをある種の友人のように感じています。
理解できる部分があるということと、
彼女の世界に入り込みのに続きを読みたい(文章力の成せる技、も感じています)=焦がれる感覚と、エールを贈りたい気持ち。
今なお、カメラと共に居るこのような女性の写真を使いたいと思ったのは、
それらの現れでもあり、
あとは、
読む人に、静かな内なるクリエイティビティを感じ取ってもらえる
「これ、なんだろう」と手に取ってもらえる、そうだといいなと思ったことと
奇を衒うでなく小説の内容を象徴する類のもの
というご希望を拝見したこと
この三点が主な細かく説明させていただく場合の主な企画意図です。
また少し余談になりますが、
2章のページで水彩のイラストレーションを拝見したことも、
彼女の写真を提案したいと思ったことを後押ししました。
Svetlanaも、水彩の質感、このように空気感のあるイラストレーションが、好きなのです。
以上です。
作品、触れさせていただきありがとうございます。
なお、もしご採用していただいた場合は、
修正ご希望等もありましたら、できる限り対応させていただきます。
もう一デザインは、分けて提出させていただきます。
よろしくお願いいたします。
Kanae Nico, with Svetlana Klementyeva
2016-12-29 23:33:23