スペースを活用するシェアリングエコノミー10選

スペースを活用するシェアリングエコノミー10選
欧米を中心に広がり始めた「シェアリングエコノミー」という新しい概念。ソーシャルメディアの発達が可能とした、モノ・カネ・サービスなどの交換・共有によって成り立つ経済の仕組みを指します。日本にもいくつかのサービスが参入し、また独自のシェアリングエコノミーサービスも誕生しました。「持たざる経営」がにわかに注目されるいま、シェアリングエコノミーについて学んでみましょう。国内外のシェアリングエコノミーサービスを、「スペース」に特化してまとめてみました。

「スペース」を活用する国内外のシェアリングエコノミーサービス10選

シェアリングエコノミーサービスとは、「乗り物」「スペース」「もの」「ひと」「お金」などを、必要なときにだけ安価に使うことができるサービスです。自分自身で所有することなく、不特定多数の人と共有=シェアします。

さまざまなジャンルでサービスが提供されていますが、今回は「スペース」のシェアリングエコノミーサービスに焦点を当てて紹介します。

「スペース」のシェアリングエコノミーサービスは「空いた駐車スペース」「空き部屋」「空き家」など、私たちが普段の生活で有効活用されていない部分を価値付けるサービスです。これらの「スペース」を有効に活用することでお金を生み出したり、新たな出会いが生まれたりします。

国内編

まずは、日本国内で展開されている、スペースを活用するシェアリングエコノミーサービスをご紹介します。

1.『軒先パーキング』

スペースを活用するシェアリングエコノミー

軒先パーキング

『軒先パーキング』は、空きスペースの貸し借りを仲介するサービスです。のちほど紹介する『Airbnb』とほぼ同時期に設立され、日本のシェアリングエコノミーサービスの先駆け的存在といえます。

例えば、ドーム球場やサッカー競技場など、大規模な施設周辺の駐車場は試合前になるといつも混雑します。また、競技場の周辺駐車場は値段が高く、少しでも駐車場代を浮かせたいと思っている人はたくさんいます。

『軒先パーキング』はそこに目をつけました。会場周辺の個人や法人に「個人宅の駐車場」や「ビルの駐車スペース」を貸出先として登録してもらい、スペースを借りたい利用者から料金を得る仕組みになっています。

貸し出し側は、駐車スペースの値段変更を柔軟におこなうことができます。試合やイベントがない日には駐車料金を下げて、より多くの人が利用できるような工夫がなされています。

2.『SHOPCOUNTER』

スペースを活用するシェアリングエコノミー

SHOPCOUNTER

『SHOPCOUNTER』は、商品のPR・販売に使いたい空きスペースをオンライン上で探すことができます。このサービスでは、空きスペースを有効活用して収益を得られるという点で、「軒先パーキング」と同様のモデルといえるでしょう。

空きスペースとして掲載されている場所は、人通りが多い場所やアクセスの良い場所がほとんどです。商品のPR・販売目標を達成させるため、必然的により多くの人が集まる場所が選ばれるのでしょう。

『SHOPCOUNTER』というサービス名からわかるように、大きな負担なくリアルショップを持ちたいと思っている方に適したサービスです。

3.『SOCIAL APARTMENT』

スペースを活用するシェアリングエコノミー

SOCIAL APARTMENT

『SOCIAL APARTMENT』は、プライバシーの確保と住人の交流を両立した
住居をシェアするサービスで、ワンルームタイプのマンションに共有空間をプラスしたものとなっています。

『SOCIAL APARTMENT』の中には、ベーカリーカフェやレストランなどが併設されている物件もあります。住人同士はもちろん、来客者との交流もできる新しい形の住居共有サービスといえるでしょう。

4.『Sheeps』

スペースを活用するシェアリングエコノミー

Sheeps

『Sheeps』は、2012年8月にイベントやパーティー用のスペースを個人向けに貸し出しレンタルスペース予約サービスをスタートさせました。

『Sheeps』に掲載されているレンタルスペースの中には、昼は雑貨店を営業し、閉店後に店舗スペースを貸し出すパターンも出てきています。

最初は、ミーティングや打ち合わせ用にオフィスを貸し出す個人事業主がほとんどでしたが、キッチン付きスペース・ダンスフロアなどのオフィス以外の店舗が増えてきました。現在では、「食事会」「懇親会」「バーベキュー」「映画の上映会」、さらには「結婚式の2次会」など多様な用途で利用されています。

5.『スパシーバ!』

スペースを活用するシェアリングエコノミー

スパシーバ!

『スパシーバ!』は、就職活動をする大学生が企業のデスクや会議室を無料で利用できるサービスです。

面接や企業説明会などの就職活動で、地方から都市圏にやってくる学生の経済面の負担は大きくなっています。就活がおこなわれるオフィス街では、学生が就活の合間に過ごせる場所は多くありません。

したがって、カフェなどを利用して、面接に必要な書類などを準備している学生もいます。また、毎回カフェを利用するとなると、金銭的にも精神的にも負担がかかります。

『スパシーバ!』を利用することで、カフェを探す手間とカフェでの飲食費をなくすことができます。金銭的にも精神的にも安心して就活をおこなえます。

現在、『スパシーバ!』は東京・大阪・名古屋の3都市を中心に38のオフィスと提携しています。提携オフィスの立地は、就活がおこなわれるオフィス街から近く、就活をおこなう学生にはありがたいサービスです。

6.『とまりーな』

スペースを活用するシェアリングエコノミー

とまりーな

『とまりーな』は、地域と旅行者をつなげる宿泊予約サービスです。民家での宿泊やその地域に住む人々との交流を通して、これまでの旅行とは一味違う経験をすることができる、宿泊体験型のサービスとなっています。

このサービスの一番のメリットは、旅館業法の許可を得ている物件を登録しているので安心して宿泊できることです。

7.『STAY JAPAN』

スペースを活用するシェアリングエコノミー

STAY JAPAN

賃貸仲介のエイブルがベンチャー企業と協力し、外国人旅行者向けに一般の空き家や空き部屋を貸し出すマッチングサービスを2014年秋に開始しました。2015年12月7日に、「TOMARERU」から『STAY JAPAN』にサービス名を変更しました。

流行語大賞2015の年間大賞に、外国人観光客の消費行動を示す言葉である「爆買い」が選ばれたことからもわかるように、外国人旅行者数は増加傾向にあります。2013年の時点で、訪日外国人旅行者は1000万人と突破しています。

このサービスでは、家具や寝具、食器類、キッチン用品などのそろったショートステイに適した家に1~2週間程度滞在できます。

『STAY JAPAN』は、「国家戦略特別区域法」の中で、広さや設備、環境など一定の条件を満たした物件を「旅館業法適用除外」として認定し、宿泊施設として提供できるようになったことで実現しました。

現在、東京、千葉、神奈川、京都、大阪、兵庫の全国6都市で展開しています。

海外編

続いて、シェアリングエコノミーの発祥となった、海外のサービスをご紹介します。

1.『Airbnb』

スペースを活用するシェアリングエコノミー

Airbnb

『Airbnb』は、2008年8月にアメリカで生まれた宿泊施設の貸し出しプラットフォームを提供するサービスです。

『Airbnb』では、宿泊先を提供する人々は「ホスト」、宿泊を希望する人々は「ゲスト」と呼ばれます。ゲストは、『Airbnb』のサイトから行き先や宿泊期間、部屋のタイプを入力して、ホストが提供する宿泊施設を検索します。

このサービスの一番のメリットは、サービスを利用できる国・地域の多さです。192カ国・33,000の都市で80万以上の宿を探すことができるので、その土地の雰囲気を肌で感じられるのもメリットのひとつです。

2.『Worldpackers』

スペースを活用するシェアリングエコノミー

Worldpackers

『Worldpackers』は、泊まる場所を探す旅行者向けのサービスです。

ほかの宿泊サービスと異なり、お金を支払って宿泊するのではありません。宿泊者自身のスキル(例えば、語学、カメラ、料理など)が、宿泊費用の代わりになるのです。

何か特筆すべきスキルを持っているのであれば、お得に宿泊ができるのでおすすめです。

3.『Pivotdesk』

スペースを活用するシェアリングエコノミー

Pivotdesk

『Pivotdesk』は、自分の希望に合うコワーキングスペースを絞り込んでくれるサービスです。「料金」、「wifi」「キッチン」「会議室」「パーテーション」などの有無などの条件で絞り込めます。

コワーキングスペースが備えている設備は、各種アイコンで表示されているので分かりやすいです。

さいごに

2010年に書籍『シェア <共有>からビジネスを生みだす』(NHK出版)が発売されたころから、モノを大量に所有して消費するのではなくシェアすることで価値を生む「シェアリングエコノミー」の概念が、日本でも広がっていきました。

大量生産・大量消費が当たり前になりつつある時代だからこそ、「乗り物」「スペース」「もの」「ひと」「お金」を「シェアする」という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。

参考参照元



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