「あのフクロウの・・・」Teachmeマーク&ロゴ誕生の裏側 − (株)スタディスト

「あのフクロウの・・・」Teachmeマーク&ロゴ誕生の裏側 − (株)スタディスト
多様なテイストが集まるクラウドソーシングは、生み出すメリットも色とりどり。(株)スタディストではランサーズを利用することで、業務効率化や経費削減以外にも自社サービスへの愛着がより深まる効果が表れたという。同社の鈴木氏と庄司氏にランサーズ利用のメリットを伺った。
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みなさんは、マニュアル作りで苦労した経験があるだろうか。既に慣れてしまった業務を誰にでも理解しやすいマニュアルに落としこむことは想像以上に手間がかかる作業である。

その作業をより簡単に、そして楽しくこなせてしまうサービスが「Teachme」である。このWebサービスを開発する(株)スタディストではWebアプリとコンサルティングによって中小企業をはじめとした企業の業務効率化を支援している。

そんな同社はランサーズを利用することで業務効率化や経費削減をはかり、さらにはそれ以上の効果を得ることができたという。

今回は同社の鈴木氏と庄司氏にサービスへの想いや、ランサーズ利用のメリットについてお話を伺った。

業務効率化をより簡単に、より楽しく

―「Teachme」を開発されたきっかけについてお伺いできますか?

弊社は、製造業の業務効率化コンサルティングを専門に行っていたメンバーが中心となって設立されました。きっかけは業務効率に問題を抱える企業に共通する現状への気付きにあります。

その共通点とは「業務が特定の人に依存しており、仕組み化が行えていない」ということです。

毎回決まった選択をしているだけや、同じ事を繰り返している業務は、誰でもできるように仕組み化することが業務効率化の鉄則です。

しかし、業務効率に問題を抱える企業は、仕組み化できる仕事も、属人的に対応していることが多々ありました。これを改善できれば、大幅な効率化が進むと確信したのです。

当時、仕組み化を簡単に実現するためのツールはありませんでした。ワードやエクセルでマニュアルを作るのは本当に大変ですし、一旦作ったものを改訂するのはもっと手間がかかります。せっかく作ったマニュアルが、使われることなく、キャビネの中で眠ってしまうような場面を幾度となく見てきました。

そこで「もっと、いつでも、どこでも、かんたんにチームのナレッジを共有(シェア)する仕組みが必要だ!」という想いから、PCを使うことなくスマートフォンで写真と文字をステップ形式に並べる「ステップガイド」を作るアプリを開発しました。それが「Teachme」です。

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未完成のマニュアルをみんなで育てていく

―サービスコンセプトはどのようなものでしょうか?

キーコンセプトは次の2点です。

  1. マニュアルがもつ従来の課題を、モバイル端末やクラウドなどの新しい技術で解決する。
  2. ノウハウ共有が持つネガティブなイメージを払拭し、チームのために楽しんで行えるようなポジティブなものにする。

このコンセプトから、マニュアルを誰か一人が頑張って作りこむのではなく、チームのみんなでチームのために作れるような共同編集機能や、コメントをやりとりして質問を解決できる「グッジョブ」などの感謝の気持ちを表現する機能などを作りました。

業務のノウハウは普段の仕事の中にあります。Teachmeを使えば、普段の仕事の写真と、簡単な説明のテキストだけで、その場でマニュアルを作成できます。「マニュアル作成」という「仕事のための仕事」を増やすこともありません。

このサービスでは、作成したマニュアルを共有し、コメントしながら、みんなで育てていくというスタイルの実現を目指しています。はじめは「完成度60%」のマニュアルで良いのです。少しずつみんなで付け足すことで完成版のマニュアルに近づいていきます。

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―企業では、御社のサービスをどう活用できますか?

Teachmeには「グループ機能」があります。このグループ機能を使うことで、企業やグループといった特定のメンバーのみでセキュアに共有することができます。

例えば、事務作業の手順や何回も利用するマニュアルを残すことで、今までマニュアルを作成していなかった企業や、人の入れ替わりの激しい飲食・物販の店舗でも教える手間が劇的に削減できます。

退職した場合もグループメンバーから解除すれば、社内のノウハウが流出することもありません。

また、このアプリはスマートフォン端末に対応しているため現場仕事の多い製造業でも活用できると考えています。

―ランサーズで依頼されたお仕事についてお伺いできますか?

サービスの開発当初、マークやロゴデザインを作成することになったのですが、予算も人材もありませんでした。

それでも、マークやロゴのデザインにはこだわりたいという思いがありました。困っていたところ、知人から「ランサーズ」のことを聞き、早速コンペを開催しました。

コンペを開催したところ、たくさんの提案があり、毎日提案が増えていくときのワクワクは今でも覚えています。最終的に「森の賢者」とも言われるフクロウをモチーフとし、サービスコンセプトとも合う現在の案を選びました。

幾何学的なクールなアイコンも候補にありましたが、『もしTeachmeという名前を覚えてもらえなくても「あのフクロウの・・」と親しんでもらえるようにしたい』ということでキャラクターの案にしました。

―マークとロゴを作成することで生まれた効果はございますか?

マークとロゴを決めてから、サービスの世界観がはっきりし、社内のメンバーもよりサービスに愛着が持てるようになったと思います。

このサービスは前述したとおり、マニュアル作成を楽しいものにしようというコンセプトを持っております。その楽しさの象徴としてキャラクターロゴは活躍しています。キャラクターに「マロン」という名前を決め、ぬいぐるみを作ったり、Webやパンフレットに使用したりしています。

最近では、サービスを社外の方に紹介した際にも「カワイイですね!」と言ってもらえることが多くなりました。先日、Teachmeでネイルアートのデザインコンテストを行った際もマロンのモチーフのデザインを投稿している方がいらっしゃって驚いたとともに大変嬉しく感じています。

相性良いモノに、すぐに、出会える

―ランサーズで依頼することでどのようなメリットがございましたか?

ランサーズはスキルの高い人が揃っているため、クオリティの高い作品群から好きなものを選べることが大変便利です。

例えば、ロゴを発注することになった場合、これまでは相性のよさそうなデザイナーを探すところからはじめなければなりませんでした。そして、その人が本当に良い物ができるのか心配しながら仕事を頼み、出来上がったものがもし納得のいかないものであれば何度も修正を頼まなければならなかったのです。

ランサーズでコンペを利用する際に、たくさんの提案が上がる中で、私たちはその中から一番良い物を選ばせていただきます。従来の発注で起こっていた手間が省け、さらには良い物を買うことができるということで活用しています。安いというのもかなり評価の高いポイントです。

―現在はランサーズをどのようにお使いいただいていますか?

現在は、コンペ式だけでなく、特定のランサー様と長いお付き合いが出来るプロジェクト式も活用させていただいております。

例えば、マークとロゴのデザインだけでなく「広報活動に関するアドバイス」を経験豊富なランサーの方に依頼しています。

サービスをメディアにPRする際に「どういう切り口でアピールしていけばよいか」ということをWeb会議でアドバイスしてもらい、私たちの広報戦略に役立てています。

経験豊富な方から、専門的なアドバイスを頂こうと思っても私たちのようなベンチャーではなかなかご縁がありません。しかし、ランサーズには各方面でのエキスパートもたくさん登録されているので、まずはランサーズにあたってみるというのもいいかもしれません。

弊社では、今後も同様に「エキスパートの方へのスポットの依頼」をする際はランサーズを活用していこうと思っています。

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【参考】企業紹介

株式会社スタディスト

企業の業務効率化のためのコンサルティングとWEBサービスを展開

http://www.studist.jp/

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