フリーランス独立に向けた準備費用

フリーランス独立に向けた準備費用
フリーランスになるための準備には、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか。これから独立するにあたって、どのようなものに費用をかかるかを見極めるために、「準備費用」の構成要素を明らかにしましょう。
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独立に必要なものとは?

フリーランス生活に向けて必要な費用項目はどのようなものでしょうか?
今回は、その主な項目についてご紹介していきます。

[その1] 仕事用の物品購入費

まず必要になるのが、パソコンやプリンター、コピー機、スキャナーなど、仕事をするために欠かせない機器です。今持っているもので十分だと思っても、フリーランスとして仕事をする上で本当に必要な機能が装備されているかどうか確認しておいた方が良いでしょう。

また、必要に応じて使うソフトも揃えておきたいところ。ライティングなど、インタビューや取材がある仕事では、ICレコーダーもあると便利です。電話・ファックスといった通信機器も当然必要になります。既に持っている場合でも、仕事と自宅とで電話番号を分ける場合は、新しい電話機やファックスが必要になります。

そして、クライアントとのメールでのやり取り、ネットを介してのデータのやり取りがスムーズにいくよう、ネット環境は完璧に整えておくと良いでしょう。新たに事務所を構えて仕事を始める場合は、これらに加えてデスクやOAチェア、本棚などひと通りのものを揃える必要があります。

ただし、欲しいものを全て買うと、いくらお金があっても足りません。優先順位の高いものから、計画的に購入することがポイントです。

[その2] 印鑑や名刺等の作成費

フリーランスとして独立すると、自分の名刺や印鑑などは自分で作成することになります。デザイナーの場合は自分で名刺をデザインする人も多いでしょうが、印刷については専門業者に頼んだ方が見栄えよく仕上がります。

印鑑は、自分の名前のもの、屋号印、住所印などが必要です。サイズや材質によって値段もバラバラですので大枠の予算を自分で決めて、その範囲で作成していきます。また、お仕事次第では、パンフレットやダイレクトメールのような、自分を対外的に宣伝するツールが必要かもしれません。この点では、ご自身のWebサイトを作成することも有効です。

[その3] 調査費や資料代

仕事を効率的に進めるため、品質を上げるために手元においておきたい書籍は山のようにあるでしょう。そうした書籍の代金や、資料として読む新聞や雑誌、有料メールマガジンの購読料が必要になります。役に立つ書籍や資料にはいつでも目を通せるよう手元に準備しておきます。

また、フリーランスとしてのスキルを高めるために、セミナーや研修会、通信教育、資格取得のための講座に参加することもあります。それらの費用や、資格試験を受ける場合の受験費用も発生します
その他には、フリーランスになる前に市場調査をする場合の費用や、取材にかかる費用、税理士や会計士との相談にかかる費用などがあります。

これらはフリーランスとなってからも必要となる費用ですが、初期段階でもある程度はかかってくるものです。

[その4] 準備活動に要した交通費

税務署や区役所などでの手続き、事務所選び、必要な物品の買い出しなど、独立する準備のために外出した場合は、それだけ交通費がかかることになります。

それほど高額にはならないでしょうが、多めに用意しておくと安心です。

[その5] 事務所経費(賃貸料・水道光熱費・その他)

さて、事務所を借りて仕事をするとなれば、敷金、礼金、前家賃、保険料や仲介手数料などが必要です。また、毎月の賃貸料、水道光熱費がかかってきます。場合によっては、駐車場代、管理費を払わなければならないこともあります。また、事務所に必要なものを運ぶためには、運搬代、引越し費用も存在します。

事務所関係は条件によって高額になりますので、そのためのお金は十分余裕を持って準備しておくと良いでしょう。

まとめ

このようにフリーランス生活を迎えるにあたり、多くの費用項目が発生します。会社員のように定収入が保証されないフリーランスだからこそ、必要な準備はしっかり行いつつ、抑えられる費用は抑えて、堅実に歩みを進めたいものです。

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