18歳からのフリーランス! 有名雑誌や書籍で活躍するイラストレーターの生き方とは

18歳からのフリーランス! 有名雑誌や書籍で活躍するイラストレーターの生き方とは
18歳からフリーランスのイラストレーターとして活動し、現在は有名雑誌や書籍等で活躍される二階堂ちはるさん。子供の頃から漫画と音楽が好きで、CDジャケットを描きたいという思いからイラストレーターという道を選び、活動されてきました。今回は、雑誌や書籍の多くに、なくてはならない存在のイラストを描き続ける二階堂さんにインタビューしました。
LANCER SCORE
275

憧れからすぐに実戦へ、フリーランスのイラストレーターとして歩む強い気持ち

訪れたのは自宅兼オフィスのマンション。部屋の中には、ずらりと飾られた数々のCDやレコードがありました。

「音楽CDやレコードのジャケットが好きなんです」

と語りながら、笑顔で出迎えてくれたのは二階堂さん。彼女は18歳から活動し始め、今では有名書籍や雑誌などのイラストを担当し、活躍するイラストレーターです。

若くからフリーランスとして活動される二階堂ちはるさんはどんな生き方をしてきたのかインタビューしました。

CDジャケットに憧れ、イラストレーターを志す

ーーイラストレーターを志したきっかけを教えてください。

イラストレーターをやりたいと思い始めたのは学生時代でした。私は小学生の時から、漫画家になりたいと思っていて、模写とか絵を描く事をしていたんです。ただ、漫画となるとどうしても脚本も考えなければならなくて、我ながらストーリーを作る才能がないなと困っていました(笑)。

そんな悩みがある中、中学生の時に洋楽を好きになったんです。洋楽のCDジャケットを当時これでもかってくらい見るようになって、その時にCDジャケットが「かっこいいな」と思って。

CDジャケットを描いている職業はなんだろうと思い調べたら「イラストレーター」という職種があることを知りました。そこから色々と悩んだりもしたのですが、漫画家ではなく将来いわゆる「ジャケ買い」をされるようなイラストを描けるイラストレーターになろうと思ったのがきっかけですね。

自分自身の力で仕事をしたいという強い気持ち

ーー18歳からフリーランスのイラストレーターとして活動されたということですが、高校卒業後の進路はどうされたのですか?

高校を卒業後に、短大の美術系学科へ進学したんです。そこで2年間……と思っていたのですが、私の入学前の確認不足もあったのですが、自分のやりたい授業が1年間しかとれないことがわかったんです。

私はイラストレーターをやりたいと思って、すぐ実践につながるような勉強をしたいと考えていたんです。悩んだのですが、やはり自分のやりたいことをやろうと思って、短大を辞めました。その後は、フリーランスでイラストレーターをすることにしました。今思うとすごいリスキーだったと思います(笑)。

ーーなかなか、すぐにフリーランスになろうと思う人は少ないと思うのですが、なぜフリーランスになろうと思ったのですか?

すぐに仕事をしたいという気持ちが強かったのがあります。もちろん、「会社に行く」という選択肢はなくはなかったのですが、当時は求人も少なく、フリーランスでやろうと決めました。今思えば、フリーランスは良くも悪くも自由な働き方であるので、「自分自身の力で仕事をしていきたい」という考えが強かったですね。

社会人経験のないなか、イラストレーターとして生きていく

ーー18歳ですぐフリーランスになってイラストレーターとして活動するのは大変ではなかったですか?

とても大変でした(笑)。

もちろん社会人経験がなかったので一般的な社会人スキルがないのに加え、デジタルでイラストを作る事もできなかったんです。「Illustrator」もちゃんと使えなかったので、手描きで描いたイラストをスキャンしてパソコンに取り込んで、「Photoshop」で加工して、という作業効率が悪く、デジタルにも対応していないし本当に色々と大変でした。

ーー仕事はどうやって受けていましたか?

始めたばかりの頃の営業は大変でした。突然メールで連絡をしたり、出版社とかに電話をしたり、関係しそうな会社に足を運んでましたね。当時は実績も全然ない中、それまで描き貯めていた作品集を持って営業していました。

やはり、仕事に結びつくことは少なかったのですが、それでも少しずつ仕事をもらえるようになっていきました。当時は単価とかもほとんど気にせずに、「どんなに小さい仕事でもいいのでやらせて欲しい!」とお願いしてなんとか活動していましたね。

ただ、幸いというかたまたまというか、当時とても話題になった書籍の中のイラストを担当してから少しずつですが仕事も増えていきました。

フリーランスをしながらアパレル会社でグラフィックデザイナーとして入社

ーーフリーランスをしながらアパレル会社に入られたと伺いましたが。

そうなんです。フリーランスとなって5年後の23歳の時に、イラストレーターと兼業で3年間だけアパレル会社にグラフィックデザイナーとして入社したんです。

動機はデジタルで絵をかけるようになりたいなと思ったためでした。手描きで描くイラストはとても時間がかかるのと、クライアントからちょっとした修正を要望されても、一から描き直さなければならないこととかも結構あって、とても非効率的だったんですね。

なので、なんとかデジタルで描けるようにしなきゃと思っていました。その時に、ちょうどアパレル会社のグラフィックデザイナーの求人を見て、「学びながらお金をもらえるなら」という気持ちもあって飛び込んでみようと思ったんです。

ーーデザイナーとして働いてみていかがでしたか?

結果的にいえばよかったです。というのも、これまで企業に勤めたこともなかったので……。例えばメールとかでも「お世話になります」とか、そういった一般的なマナーも当時全然わからなかったので社会人スキルを身につけられたこともよかったと思います。

あとは視野も広がりましたね。これまでは良くも悪くも一人で仕事をしていたのですが、実際にアパレル会社でデザイナーをしていると、様々な職種の人とお会いする機会もあったのでそれが今に生きてます。

例えば、それまではほぼ自己流で営業していたのですが、営業さんに同行させてもらって、プロの営業手法を見せていただいたりとか……。多くのことを学びました。他にも、より多くの人と関わり、組織の中からみることによって、世の中のイラストレーターに求められるニーズがなんとなく考えられたりしました。客観性を持ちやすくなったということなんでしょうか。

ーーその後、会社を辞められ、またフリーランス一本に戻られています。

そうですね。会社を辞める少し前くらいから、イラストレーターの仕事がだいぶ安定してきて、依頼も多くなってきたんですよね。デジタルのスキルも身につけ、営業の仕方など、本当に様々なことを学んだことが生きて、一人でも安定してやっていけると思ったので3年間で兼業を辞めることにしました。

夢を叶えながら、イラストレーターとして歩んでいく

ーーフリーランス専業に戻られてからはいかがですか?

フリーランスとしてとても充実しています。自分の時間も調整しやすいので、仕事とは別にイラストを描いたり、スキルアップの時間に使えるのも魅力的です。デジタルのスキルや社会人スキルも身についたので、以前よりも仕事の幅が増えました。

ーーこれまで多くのチャレンジをして今があるんですね。

そうですね、もちろんチャレンジし続けているつもりではあります。今はおかげさまで、様々な書籍や雑誌等のイラストを担当させていただいており自分のやりたいこともやれる環境になっています。最近では漫画も少し書かせていただいているのと、これは本当に嬉しかったのですが、メジャーアーティストのCDジャケットも担当させていただき、夢も叶えることもできました。

ーー最後になりますが、これからやってみたいことなどはありますか?

元々、私がイラストレーターを目指すきっかけとなった、洋楽のメジャーアーティストさんのジャケットのデザインをしたいです。ビックバンドでなくてもいいので、私が好きな洋楽なジャンルのジャケットを担当したいですね。海外で私のイラストを見て「ジャケ買い」されるような、そんなイラストレーターになりたいと思っています。

(おわり)

RECOMMEND
関連記事