新しい働き方を体現するフリーランスたちの共演。自分らしい生き方を実現した方法とは

新しい働き方を体現するフリーランスたちの共演。自分らしい生き方を実現した方法とは
2017年3月31日(金)に行われた『Lancer of the year (以下LOY)2017』。次世代型の働き方を体現する、前年度LOY受賞者たちによる、現在の活躍までの道のりや受賞後の変化についてのパネルディスカッションが開催されました。集まったゲストを前に、フリーランスとして自分らしい働き方を実現した彼らは一体何を語ったのでしょうか。
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LOY2016受賞者たちが語る、初めの一歩

2015年からスタートした『Lancer of the year』。スキルや経験を活かし、時間や場所にとらわれない新しい働き方を体現しているフリーランスの中から、次世代ワークスタイルのロールモデルとなる個人を表彰するセレモニーです。

LOY2016受賞者であり、新しい働き方のロールモデルとなったライターの鈴木直人さん、コーダーの今村優さん、デザイナーのヒカゲヒトミさんによるパネルディスカッションの模様をお届けします。

鈴木 直人
Lancer of the year 2016受賞。大手企業勤務の後、病気がきっかけで転職を経験。「自分にできる仕事はない」と思っていたなか、ランサーズと出会いライターの道を歩み始める。仕事の受け方は、ジャンルを問わない雑食系。不動産、自動車、税金、経理、転職、エンタメなど、多様な媒体で記事を執筆している。趣味は筋トレと登山。80kgの重量を持ち上げながら瞑想にふける。
今村 優
Lancer of the year 2016受賞。HTML/CSSのコーディング、Webデザインなどを手掛けるフリーランス。友人がランサーズで働いていたことをきっかけに、自身も一歩を踏み出す。独立前はWeb業界をはじめ、さまざまな職を転々としていた。時代にあった働き方ができると、再びWebの世界へ。新しい働き方で手に入れたものは、家族と過ごす時間。家族の幸せが自分の夢と語る。
ヒカゲヒトミ
Lancer of the year 2016 地域部門受賞。2014年より北海道へ移住。東京のWeb制作会社に勤めた後、フリーランス。再度、企業に就職し、ECサイトの制作・運用やWebディレクションなどスキルの幅を広げ、再びフリーランスへ。利便性がありながらも自然溢れる環境での暮らしを望み、札幌へ移り住む。仕事時間は変えずに、収入は1.5倍程度。バランスに優れた生活を送っている。2016年に続き2017年もランサーオブザイヤーを受賞。
モデレーター:曽根 秀晶(ランサーズ株式会社 取締役 兼 新しい働き方研究所 所長)

3名のランサーズ登録当初から現在に至るまでの紹介でセッションがスタートしました。現在の活躍、収入の安定化までのランサーズの使い方などが語られました。

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曽根:ランサーズに登録間もない方々や、副業やフリーランスとしての活動の日が浅い方々もいらっしゃると思いますので、登録初期から、ランサーズでの収入が安定するまで、どのような使い方をされていたのかをお聞かせください。

鈴木(ライター):ランサーズ登録当初は単価の低い仕事がメインでした。自分のライティングの実力もなかったため、時間あたりの単価が低くなってしまうこともありました。

本腰を入れて活動し始めたのは、沖縄の宮古島に行ったのがきっかけです。みんなが海で楽しんでいるときに、僕だけ一周110キロほどある宮古島を自転車で周りました。

途方もない距離でしたが、ペダルのひと漕ぎを積み重ねると、目的に到達できました。この経験が「自分にもできるんだ」という自信になり、今の仕事も頑張ったら、もっと結果が出るんじゃないかと。

うつ病だったこともあり、自分には何もできないんじゃないか、という気持ちが強かったんですが、宮古島での出来事をきっかけに、性格もだいぶ明るくなったような気がします。

今村(HTMLコ―ダー):始めた当初は特に実績を上げることを重視しました。提案文の記載方法の試行錯誤を繰り返しながら、提案を重ねていくうちに、自分なりの形が出来てきました。加えて、受注確度を高めるコツも掴めてきた気がします。

得意分野はコーディングですが、それ以外にフラッシュアニメーションを作ってみたり、Webデザインを作ってみたり、様々なことに挑戦し実績を作っていったんです。そして半年が経ったころに、一定の金額が得られるようになりました。

実績があるかないかは、クライアントからすれば、この人に仕事を任せられるのかどうかの判断の材料になると思います。

ヒカゲ(Webデザイナー):私はまず、「コンペ方式」に応募していたのですが、これまでの自分の制作スタイルに合わせてプロジェクト案件への提案にシフトしました。

クライアントの求めるサービスを自分であればこんな風に作ります、こんな計画を持っていますよという提案をすることで受注率も上がっていきましたね。本格的にランサーズで提案活動を始めてから安定してきたのは、始めてから半年過ぎてからです。

曽根:どのくらいの実績があると変わってきたなという感覚がわかるのでしょうか?

今村:30~40件くらいでしょうか。

ヒカゲ:私はだいたい20~30件ですかね。受注実績が増えたら増えたで、提案が通らないことがあるとショックも受けます。

鈴木:ライター案件はひとつひとつの単価が低いので、200件を超えたあたりですね。コンスタントに受けていて楽しいな、割に合っているな、という依頼が増えました。実績が増えてくると、自分でも自信が出てきます。

LOY2016受賞後の変化

実績を積み重ねることで、受注件数も増加していく相乗効果が働くことをそれぞれが実感として持っているようです。では、LOYの受賞に伴いそれぞれが感じる自分自身の変化や周りの変化はあったのでしょうか。

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曽根:今年受賞した方々やLOY2018を目指される方、たくさんのランサーさんがいらっしゃいますが、受賞した後、実際にどんな変化があったかをお伺いしたいと思います。

今村:受賞したことで、今このように働けていることへの感謝が芽生えました。それに加えて、同じように時間や場所にとらわれず働きたいという人たちに、何かできたらいいと思い、自分の新たな分野としてライティングにも挑戦することにしました。

ライティングスキルのないところから実績を残すことができたら、例えば外で働きたくても働けない人、自由な働き方を求めている人にも、「できるよ」って言ってあげられるんじゃないかと思い始めました。

鈴木:僕はあまりアグレッシブに仕事をできない部分があります。どちらかというと競争は好きですが、競争してしまうとすぐに精神をすり減らしてしまうところがあるので、それを調整するための具体的なコンセプトを打ち出しました。

「自分からチャンスを取りに行く勇気が出なくても、自分のところに降ってきたチャンスはしっかり掴める、しっかり受けとめる」。

消極的と言えば消極的なんですが、与えられたチャンスには挑戦するというスタンスをとるようにました。昨年に出身の高知大学から働き方などに関する特別授業の依頼をいただいたのも、その成果かなと思えます。

ヒカゲ:デザイン、広告、ファッション、出版業界というのはフリーランスで働いている方がたくさんいます。その中でもクラウドソーシングというのは新しい働き方で、古くからフリーランスとして働いている方々からすると、本当にクラウドソーシングで生活が成り立つのか、と疑問に感じる方もいらっしゃいます。

そういった際に、ランサーズさんから賞もいただき、自分の生活も成り立っている、というお話をすると非常に興味を持っていただいて、自分もやってみようかなという声をいただくこともあります。

LOY受賞後には、今後の働き方や意識、周りの反応など様々な変化が起きたと語った受賞者の3名。収入の変化だけにとどまらず、それぞれがこれまでの歩んできた場所から、新たなステージへと歩みを進めていることがよく分かる、興味深いセッションでした。

受注確度を高めるノウハウ

セッションの後半では、多くのフリーランスの方々が気になる、3名の仕事に関するノウハウが語られました。仕事の受注確度を高める正攻法は存在するのでしょうか。それぞれからは、提案文作成の工夫などが語られました。

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ヒカゲ:多くの方が提案するときに、依頼への解答となる「何をいくらでいつまでにやる」ということだけを伝えているように思います。でも私は、まず簡単な自己紹介。

クライアントが仕事をどういう人に依頼するかというと、やっぱり安心できる人だと思うんです。自分がどういう人間か、クライアントの要望をちゃんと理解しているのかを伝えること、近しい実績があれば紹介したりと、とにかく安心感を持ってもらうというのを考えています。

鈴木:僕の場合は、提案文はもっとコンパクトにまとめるために箇条書きにしてみたり、チャート図を付けてみたり、自分がどんなライティングをするのかをもう少しわかりやすくする工夫をしています。

ただ、実感としては、自分の名前の付いた文章をちゃんと見せられるというのが一番の決定打になるのではないでしょうか。この人からはどんな文章が出てくるのか、というのをわかってもらえるのがいいですね。

どういう状況で、どういった情報で書きましたというのがわかれば、この人はこういう文章が書けるんだというのがわかってもらえる。これからがっつりライターをやっていきたい人たちにぜひ目指して欲しいのは、自分の名前を載せられる仕事をとってくるというところですね。

今村:クライアントの立場に立って、どういう人に頼みたいか、どういう人を選びたいかを考えるのはとても重要だと思います。目に見える実績や、人間性が感じれたらいいのではないでしょうか。

曽根:コーディングやWebデザインなどは特に、文字だけでは伝わらないテイストもあると思うのですが、メッセージをやりとりする中で、要件が伝わらないなど困ったことはございますか?

今村:メッセージで伝えているつもりでも、あまりうまく伝わらなかったりすることはあります。そういう場合は、足りないところを補う形でスカイプなどを使って直接コミュニケーションをとることもありますね。

新しい働き方、自分らしい生き方のその先へ

ノウハウに関するセッションに続いては質疑応答が行われました。本年度受賞ランサーの赤枝さんより、スランプの抜け出し方についての質問が。ほかにもスケジュール管理やタスク管理、スキルアップについての質問が寄せられ、三者三様の意見、見解が展開されました。セッションの最後にはそれぞれからフリーランスの人たちに向けたメッセージが送られました。

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ヒカゲ:これまでに経験してきたものの中で無駄なものって何ひとつないと思うんです。大事なのは、経験の中からどれだけ実にできるか。今すぐに結果が出ないと焦っている方でも、とにかくコツコツと続けることはやめないで欲しいです。

自分も取り柄がないところから始めているので、少しでもこれから新しい働き方をしたいと思っている方の力になれればと思っています。今年はブログや地元でのクラウドソーシングセミナー、ノウハウ共有といった活動をしていきたいなと思っています。

今村:私は昨年の秋に「さすらいワーク」に参加させていただきました。そのときに、地方への移住者の方何名かと知り合いまして、移住というものに興味を持ったのです。

今まで考えたこともなかったのですが、もっと自由な生き方ができるのだと思いました。まずは、短期間で移住をしてみたいなと思っています。皆さんにも自分らしい生き方をしていただきたいですし、目指していただければと思います。

鈴木:この会場にいらっしゃるかわからないのですが、精神的に病んでしまっていたり、うつ病を患っていたりする方々に一番大事なのは、「自分らしくなること」だと思っています。

ランサーズのサービスは「自分らしくなること」を間違いなく実現できる、そして僕自身が実現した働き方です。自分に何もできないなんて思わないで、ひとつでもいいのでフリーランスとしての一歩を踏み出して欲しいなと思います。

政府の働き方改革という追い風を受け、今後ますます増えていくフリーランス人口。新しい働き方、自分らしい働き方や生き方を体現している3名のセッションは会場の多くのフリーランスの方々、また、新しい働き方を求める多くの方のモデルケースになるのではないでしょうか。お三方それぞれが着実な努力を続けてきたからこそ、今があるということを感じるパネルディスカッションでした。

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