副業、共働きは当たり前。“微笑み”だけではない、タイのライフスタイルとは?

副業、共働きは当たり前。“微笑み”だけではない、タイのライフスタイルとは?
世界各地に住むフリーランスが、“住んだからこそわかったその国の魅力”を紹介するシリーズ。第一弾は、多くの日本人が住み、リゾートとしても人気のタイ・バンコクをご紹介します。嫁いで半年のライターが目の当たりにした、“想像とは少し違う”タイのライフスタイルとは……?
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雪国育ちの私が、常夏の国に嫁いで半年が経ちました。

2015年にタイ人の旦那様と結婚してバンコクに移住した筆者。北海道・札幌生まれの筆者が常夏の国にやってきて早半年が経ちましたが、この国は「暑い!」だけでは語り尽くせない面白さに溢れています。想像とは違っていた生活スタイルや思想、タイ人女性の逞しさ、男性の優しさを日々感じながら奮闘しています。タイで生活しながら見えてきた、独自の価値観、女性たちのワークスタイルをご紹介いたします。

お手伝いさん、専属ドライバー、ベビーシッターは当たり前?

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日本でお手伝いさんがいるご家庭は少ないのではないでしょうか? 私が小学生の時、1人だけお手伝いさんがいる友人がいましたが子供心に「なんてお金持ちな家庭なんだろうか?」と思った記憶があります。それ位、当時は珍しかったのです。ところが移住して分かったことはバンコクではお手伝いさんがいる家庭が多いということ

もっと言うと旦那様の兄弟全員の家庭には、お手伝いさん、専属ドライバー、ベビーシッターさんがそれぞれいて、生活のサポートをしてもらっているというのです。我が家でもお手伝いさんをお願いしていますが、専属ドライバーさんは運転好きな旦那がいる為、お願いしていません。お付き合いしていた当時、彼の車に乗ったら運転手さんがいたのでビックリ! といった経験があります。こんな話を日本ですると驚かれる方が多いのですが、決して皆さんが想像するセレブな生活ではないのです。

私なりに見て感じた事は、彼らに生活のサポートをしていただく分、「自分達が外でそれ以上に働き稼ぐ」という思想が根付いているということ。決して他人任せで何もしないというわけではないのです。

物価や平均賃金が低いからこそ雇えるのかもしれませんが、もしお手伝いさんを雇うのであれば「家の事は任せて自分がもっと働く」渋滞大国タイで運転してヘトヘトになる位なら「車の中で出来る仕事をする」家庭もマネジメントの一つと考え誰もが過ごしやすいよう、負担を減らすよう考えているのです。

そうは言っても「日本で同じように実行するのは無理があるな」と思わざるを得ないですが……。タイだとこのように、ある意味合理的に考える方がとても多い印象です。ちなみに「日本の家庭にはほぼお手伝いさんはいないよ」と旦那に言うと驚いてしまい、「お母さん大変じゃなかったですか?」と私の母親に聞いていました。何だかとても可愛らしい会話でしたが。よくよく考えるともっと日本のお母さんもサポートをお願いしていいのでは、と思ったのでした。

タイ人女性の逞しすぎるワークスタイル

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この国ではとにかく女性が元気です。元気というよりは逞しすぎると言った方がいいのかもしれません。嫁いでわかったことは、この国では夫婦共働きが普通だということ。スキルアップの為の転職は多くても、結婚するので寿退職します! というパターンは、余程の理由がない限り無いのです。タイの女性からすると「なぜ結婚したら仕事を辞めないといけないの?」といった具合です。

ある女性達は、平日は会社員として働き、土日は自分の商売をしている方もいます。例えば、自分でデザインした洋服を販売してる方、コスメを販売してる方、メークアップアーティストとして活躍する方など……。

彼らは決して生活に困っているわけではないのですが、ただ自分の商売を軌道に乗せる事が何より大事と言います。黙っていてもお金は動かない、ならば少しの時間も無駄にしないよう行動に移そうとするのです。いわゆる“時は金なり”という感じでしょうか?

タイでは副業NGという概念がまずないので、サイドビジネスを始める気になりやすいのかもしれません。彼女たちを見ていると、それはそれは逞しいです。

ところで私はと言うと? 共働きが当たり前の国では言いにくいですが、少し前までは思いっきり「主婦」でした。それも、お手伝いさんがとにかく優秀な方なので、ほぼすることがない状態。悩みました〜。タイでは「主婦=つまらない女性」というレッテルを貼られているような気がしてならなかったからです

初めは語学学校や料理学校などに通いましたが、今はこうしてライターとしてお仕事させていただくようになったことでメリハリが出来て、旦那も大喜び。まだまだタイの逞しい女性には遠く及びませんが、少しは近づいたかな? と。この国で充実した生活を送るには、仕事が欠かせないように思えます

些細な会話に見られるタイ人ならではの感覚。それって一体?

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タイに住んでなかなか理解出来なかった事、それは「どこ行くの?」という質問。家族以外の方にも「どこ行くの?」と聞かれてしまいます。それもちょっとそこまで〜という時ですら「どこ行くの?」「何しに行くの?」攻撃。「えっ? プライバシーは?」と思いながらも毎回丁寧に答えていた私。ですがそんな丁寧な回答はまったく求めていないという事がわかり、ちょっと恥ずかしかったのです。

タイで聞かれる「どこ行くの?」という質問は、日本でいう「元気?」「大丈夫?」みたいなものなのだそう。そうとは知らなかった私は「そんな立ち止まって答えなくていいよ」と、アドバイスされてしまいました。今思えば、事細かに説明された相手もきっとビックリしたのかもしれません。タイに旅行に行かれて、こんなシチュエーションに出くわしたら「ちょっと用事あって〜」程度の回答をしてあげるといいかもしれません。

またタイ人に道を聞いてもだいたい間違っています。だいたい3、4人に聞いてようやく目的地に辿り着くといった感じです。日本人の場合、分かっていればお教えしますよね? 分からなければ他の方に聞いてもらえますか? といった感じになるかと思います。タイ人は大体勘で答えちゃいます(笑)

「見たことないけどあの辺じゃない!?」「とりあえず右行ったら?」「うん、左かも?」といった具合に。まぁ……テキトー! そうして質問を繰り返していると場所を知っている方にようやく出くわすのです。一回でうまくいかない分着いた時の嬉しさは2倍! こんな大まかな性格も国民性なのかも? テキトーさには目くじらを立てず、『微笑みの国』らしく笑顔でやり過ごした方がいいのでしょう。今は事前に何人かに聞いてから目的場所に行くようになった私でした。

思う事、悩む事多々ありますが移住してまだ半年、夫婦一年生の私達。タイでの楽しみ方が分かった今だからこそ、沢山働き、沢山学ぼうと改めて思っています。

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