MTG・取材などで相手に好感をもってもらうために! 取材経験豊富なライターが、フリーランスの”正しい服装選び”を伝授!

MTG・取材などで相手に好感をもってもらうために! 取材経験豊富なライターが、フリーランスの”正しい服装選び”を伝授!
会社員時代は何着かのスーツ、Yシャツ、ジャケットですんでいた仕事着。しかし、フリーランスになると服装も自由になるため、取引先とのMTG・取材などで「どんな服を着ていけばいいか」迷われる方も多いことでしょう。そんな皆さんに、取材経験豊富なライターが、状況にあわせた”正しい服装選び”を伝授いたします!
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「いかにも取材っぽい服装でお越しください」と言われたら?

フリーランスの皆さんは、取材や打ち合わせに出かける時、服装に苦労したことはありませんか? 私がサラリーマンだった当時、営業という仕事においては「職種」と「組織」にあったスタイルのみ意識することで済んでいたと思います。しかし、フリーランスに転身して実感することはこの様なことでした……。

『フリーランスは、仕事によって様々な服装が必要になるということ』

例えば、フリーライターという職業1つにおいても……

・オフィスを訪れる時
・飲食店での打ち合わせ
・様々な場所への取材

で、仕事に応じた服装が求められます。

私には飲料メーカーの営業経験がありました。取引先との交渉時にはスーツを着用。小売店への出入りの際には、動きやすい服装で働いたこともありました。

会社員時代に、その時に応じて使い分けていた経験から、フリーランス転身後も対応できると思い込んでいたのです。

しかし、転身後にクライアントが同行する取材案件が入ったとき、『取材に相応しい服装』に戸惑いました。1人のフリーランスとして様々な状況に応じ、どのような服装を心がけると良いのでしょうか。私の実体験を交え、”フリーランスの服装”について書いていきます。

フリーランスになってすぐ、取材の際に着ていく服に戸惑う

グレーの衣服

昨年11月、フリーランスに転身。その11月に、クライアントと同行取材が舞い込みました。仕事でわかっているのは、日時・場所・インタビュ―取材のみ。

行ってみない事には、詳細はつかめない状況でした。数日前に、取材先は葬儀会場であると判明したので、私はクライアントにメッセージを送りました。

「喪服を着ていった方がよろしいでしょうか?」その答えはこうでした。「いいえ。”いかにも取材とわかる服装”でお越しください」

……取材っぽい服装って何?

取材の服装について考えてみました

たとえ黒以外のスーツでも、葬儀の関係者と思われてしまうかもしれない。失礼のない服装を重視して、考え過ぎてもダメだと感じました。

友人に相談すると「結婚式や披露宴会場に行くと、取材カメラマンもスーツを着ているよ。ちゃんとした服装じゃないと失礼だからじゃない?」とのアドバイス。冠婚葬祭と一口に言っても、取材する人の服装は違ってくることを私は結論づけました。

・結婚式の取材は出席者にまぎれた方が良い
・葬儀会場の取材は、取材とわかる方が良い

葬儀の席では、親族や列席者の勘違いに繋がってはならないのだと改めて感じたのです。そこで、取材当日はこれを着用しました。

衣服とくつ

黒をさけつつ、抑えた紺色をメインに。

・紺色のウール素材のフードジャケット
・チノパン(コンビニのアルバイトで使っていたもの)
・ブルーのタートルネックシャツ
・紺の編み上げシューズ

コートを脱ぐと、その置き場に困ると思いましたので、かぶったままのジャケットに。

黒いくつ

反省のポイント

部屋に出入りする場面で、靴の着脱が何回もありました。紐靴は行動に遅れが出てしまいましたので、すぐに着脱可能な靴が良いと思いました。

ロックバンドに会う時はロックな服装でよいのか?

今度はロックバンドとの打ち合わせが入りました。クライアントに合わせた服装 = クライアントの仕事

衣服
※ 写真左:ハードなデザインのTシャツ、デザインのほどこされたデニム、スタッズの付いたショートブーツ。
※ 写真右:ブラウスにジャケット。ちょっとカジュアルに濃い目のデニム。

最初、こんな安易な発想からロックバンドに合わせようと勘違いしました。今振り返ってみても、「こんな服装で行かなくて良かった」と苦笑いです。合わせるってそういうことではないんですよね。

どんなジャンルのクライアントに対しても、敬意を表すべきだと思いました。テーブルについて話し合う際には、トップスはきちんとしておくべきという発想から、これに決めました。

※寒いシーズンでしたから、上には黒のダウンを着用

フリーランスの服装で心がけることは?

カジュアルな服装が許されている企業では従業員はデニム、上司はチノパンが基本ということもあります。何かトラブルが生じて取引先の所へ謝罪などで出向く際には、デニムでは失礼にあたることから、上司はデニムをはかない。

フリーランスも仕事は様々。デニムがダメでチノパンはOKというルールはないと思います。私が感じるパンツでいうNGは以下のようなことだと思います。

デニム

クラッシュ(破れた)デニムの場合、作業の多い仕事のケースでは、多少裾の破れ程度は良いと思います。

・膝の部分が大きく割れて肌が露出
・丈が長すぎて床に裾がついて破れた状態

これらは避けた方が無難でしょう。装飾のあるデニムも、クライアントの仕事内容を理解して、控えることも必要であると思います。

力仕事や作業をするときの服装は?

動きやすい服装が一番。トップスは伸縮性のあるモノやサイズにゆとりのあるモノが好ましいと感じます。スーツやパンプスを履いていては、「服が汚れたら悪いから、運ばなくていいですよ」と、クライアントは逆に気を遣います。

トップスやパンツも動きやすさを重視して。靴は何かが落ちてきてもケガをしないように、丈夫な素材のスニーカーや柔らかい革靴など。

襟は時として必要

黒い襟付きの服

暑い夏がやってくると、オフィスではクールビズになります。ネクタイ着用を省略して、襟元のボタンをはずしてラフになります。そんな季節でも、出向く先がオフィスの場合には、襟の付いたトップスが礼儀になると思います。

ネクタイをしていなくても、第一ボタンを開けていても、ノーカラーのTシャツに比べると襟のあるスタイルは企業のクライアントからは、印象が良いと思います。ただし、無地の白や黒のTシャツの上にジャケットを羽織れば、きちんとした印象になります。

アイロンをかけましょう

アイロンをかけた服

パンツをはいた時、自分には見えない後姿。膝の後ろ部分って、シワができますね。「洗いたてを履きましょう!」とは言いません。出かける前にアイロンをかけると違います。

写真左はそのままの状態、右がアイロンをかけた後。デニムでもチノパンでも見違えるようにシャキッとしますね。

靴の汚れを落としておきましょう

「足元を見るとその人がわかる」若い頃に目上の方が話していた言葉です。革靴ならば、ピカピカに磨いて、靴底のすり減りがひどくなったら修理するなど。どんなカジュアルな靴でも、きれいならばOK。きれいな靴を維持することは大事だと思います。

くつを洗う様子

スニーカーは洗うとキレイになります。お勧めは、洗濯石鹸+使用済みの歯ブラシ。ドラッグストアなどで、見かける固形の洗濯用せっけん。

1個のお値段も安くて、よく落ちる優れものです。私はダメになって捨てる歯ブラシを使って、天気のいい週末などに洗っています。

フリーランスは、クライアントへの敬意と個性を表すことが大事!

過去に勤務した企業には、以下のような規則がありました。

・スカル柄・迷彩柄はNG
・靴のデザインやヒールの高さの規定
・ネイルは透明または淡いピンク

など。会社を設立していなくても、フリーランスは個人が代表ですから、ルールに縛られることもありません。それでも重要なのは、その日に会うクライアントに相応しい服装、敬意を表したスタイルであると考えます。

仕事先へ行った際、全員襟付きのシャツを着ていて、自分だけがTシャツだった場合でも、そのTシャツがキレイでピシッとしているなら、マイナスを要素でカバーできる。そんな考えもあると思います。

襟付きのシャツ

最後に……

フリーランスが服装について心がける事をまとめてみました。

1、まずは、持っている服や靴など見て、仕事に合うかどうかを考えてみる(総合的な判断)
2、仕事内容やクライアント企業や職場の特性を把握し、それにあう服装選びをする。(TPOを意識し、相手に敬意を表す)
3、身だしなみの清潔感を保つ。(服にアイロンをかける。靴はきれいに手入れする)

フリーランスには、クリエイティブなお仕事をされている方も多いことと思います。自分を表現するには、服装も大事なポイントですよね。ここまでご説明した状況にあわせた服装のなかに、ちょっとだけ覗かせるユーモアあふれるマイスタイル。

例えば、服装のアイテムが10個ほどあるなら、そのうち2個ぐらいは”自分らしさ”を表現しても良いと思うのです。相手にも好感をもってもらい、自分の個性も演出するスタイルを意識して、皆さんも服装選びを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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