MVNOってぶっちゃけどうなの?ガジェットライターが実際に使ってみた

MVNOってぶっちゃけどうなの?ガジェットライターが実際に使ってみた
フリーランスが自分自身の得意とするテーマで記事を執筆。彼らの知識や知見から、”タメになる”、”学びになる”記事を皆さんにお届けします! 本日は今話題の『MVNO』について精密機器メーカーで勤務経験のある、すずやかさんに解説してもらいました。【私の専門知識シリーズ】
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MVNOのメリットデメリット

TVやネットのCMでも目にする機会の多くなったMVNO(MobileVirtual Network Operator、仮想移動体サービス事業者)。

MVNOがドコモ、AUやソフトバンクなどのいわゆる大手キャリアとと比べてどういった特徴があるのかについて気になっている人は多いはず。

今回は大手と比べてMVNOがどこが優れていて、どこが劣っているのかについて理解するとともに、実際に筆者がMVNOにキャリアを変えた際に役立ったことをまとめてみました。この文章によって携帯電話会社を選ぶ際に、より多くの選択肢を持つことが出来るようになれば幸いです。

MVNOとは結局どんなサービス?

MVNOはつまるところ「SIMカード」を格安で販売しています。SIMカードは携帯・スマホに刺して使うことでそれぞれのキャリアで電話やデータ通信ができる小さい部品のことです。

MVNO利用者は契約時にSIMカードを購入し、必要であればスマホなどの本体も同時に購入しMVNOでの通話・通信を利用することができます。

昨今MVNOが携帯電話契約シェアを伸ばしているのはなによりも、月々の維持費が安くすむという理由が挙げられます。大手キャリアでスマホを契約して使用する場合毎月の費用は、およそ6000~7000円ほどかかります。

これが例えばMVNOの1つであるマイネオであれば電話とデータ通信のパックで1400~3220円(データ容量は500MB~10GB)に抑えられます。コストが非常に安くなるということがMVNOの最大の魅力の1つと言うことができるでしょう。

大手キャリアとの違いは?

オペレーター

MVNOが若干胡散臭く感じられてしまうところは”結局「安かろう、悪かろう」なのでは?”という疑問が払しょくできないという点があると筆者は思っています。そこで大手キャリアとMVNOで大きく違う点に関してお伝えしていこうと思います。

まず、MVNOはつまるところSIMカードを売っていると既に書きましたが、一方で大手キャリアはSIMカードとスマホ本体を販売しています。

MVNOはスマホ本体も買うことができますが、基本はSIMフリースマホをユーザーが用意しておくことが前提となっています。大手キャリアのスマホは多くは本体代が高く、複雑な料金体系で約2年のローンをユーザーに組ませる仕組みとなっています。

MVNOの場合はSIMフリーのスマホをユーザーが一般市場から購入できるため、多くの競合店がある中から一番安いものを選ぶことができます。

また、大手キャリアのスマホはSIMロックと呼ばれる制限がかけてあるものもあり、本体を購入したにも関わらず本体の機能を一部制限された状態で使うことになります。(筆者が持っていたAUのiPhone5Sが購入から2年後にAUとの契約を解除しても、まったくどのキャリアでも使い物になりませんでした。)

ローンで支払ってまで購入したスマホがユーザーの自由に使えないのは、ユーザーとしては不満を感じる制度・仕組みであると思います。

通信回線に関しては、MVNOは基本的にSIMフリーであるため、どのMVNOと契約をして解除しても同じスマホをそのまま別のMVNOと契約することができ、通信環境に関してはMVNOはDOCOMOやAUの通信網を使用しているため、大手キャリアとほぼ同じ体感スピードで使用可能です。

どんな人がMVNOを使うべきか?

電話する男性

MVNOのメリットを最大限に受けることができるのは、まずは大手キャリアで6000円~7000円の価格帯で月々の使用料を払っているユーザーです。コストの面での恩恵が大きく、プランによっては5000円以上の費用削減が見込めます。

次が海外にスマホを持ち込むユーザーです。SIMフリースマホを使用する場合、海外で使えるSIMカード手持ちのスマホに差し込むだけで海外での通信が可能となります。

海外でのスマホの使用が用途として考えられるならば、MVNOキャリアのメリットをさらに感じることができるでしょう。

具体的に想定されるユーザーは、中高層でスマホ操作になれているが月々の通信量がそれほど多くないユーザーにぴったりはまるキャリアであると思います。

いつMVNOにするべきか?

大手キャリアを使用している場合は、契約した月によって解約月というものが契約者ごとに設定されてあります。解約月以外にキャリアを解約すると一万円を超える解約手数料がかかってしまいます。

そのため、自分の契約がいつ解約月なのかを把握し、MVNOへ移行するタイミングはその解約月に手続きを進めていくことが費用を抑えてキャリアを移動するために重要になります。

大手キャリアを解約し、MVNOを検討する最後の材料として大手キャリアの機種変更で使えるポイントについても考慮する必要があります。

大手キャリアのMNP申請電話窓口でMNPをしたい旨を伝える、“機種変更に使えるポイント”の話を担当者に聞くと大手キャリアとの契約年数によって5000~30000円ほどのポイントが手に入る場合があります。

MVNOへMNPする場合はこのポイントがいくらもらえるかを確認した上で検討することで、賢くスマホを契約できると思います。

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