7年間病気と付き合ってきた私 | ようやく自分にあった働き方を手に入れました

7年間病気と付き合ってきた私 | ようやく自分にあった働き方を手に入れました
会社員時代、30歳でうつ病発症。7年間、復職と休職を繰り返した末、フリーランスという自分にあった働き方を見つけた恵良 信さん。自分の裁量で、働く場所や時間を決めていくスタイルは、自分のパフォーマンスを最も発揮できると語ります。今、自分の仕事に不安を感じている人、もっと良い働き方を見つけたいという人にとって一つのヒントとなるのではないでしょうか。
LANCER SCORE
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30歳で発症したうつ病がフリーランスになるきっかけ

「コンピュータの知識を生かして社会の役に立ちたいです!」就活中の面接でそんな宣言をした15年前、私は公共システムを支える大手SIerにシステムエンジニアとして入社しました。公共システムに関わることができて何よりも嬉しかったものの、激務のためか入社して5年後のある日、うつ病で倒れました。

残念ながらうつ病の予後は悪く、休職や復職を繰り返した結果、35歳の時に会社を去ることになりました。その後は病気の経験を生かそうと福祉施設の相談員に転職したものの、やはりうつ病が再発。その時すでに発症してから7年が経過していました。

そんな私のことを心配した友人が「環境を変えるためにフリーランスで仕事をしたら? 君ならできるよ」と声をかけてくれました。自分がフリーランスになるなんて私には想像もつかないことでしたが、主治医や家族と相談して「環境を変えてみるのも良いのではないか」という結論にいたりました。

友人からエンジニアを斡旋するエージェントを紹介してもらい、フリーランスエンジニアとして働くことになった結果、うつ病は改善しました。

私には組織が合っていなかったのか、何が原因だったのか、正確なところはいまだにわかりません。このときすでに38歳。うつ病という病気が私をフリーランスの世界に導いてくれたのかなと思うこともあります。

フリーランスだからできる複業は、将来への備え

作業するパソコン

さて、晴れてフリーエンジニアとして働き始めた私ですが、頭のどこかで収入のことを不安に感じていました。というのも、フリーエンジニアの商品は「私自身」です。

年齢が経ち、経験やスキルが身につくことで「私」という商品の価値は高まるかもしれませんが、加齢によって毀損していく価値があることもまた現実です。

そこで収入の口を増やすために複業化することに決め、最初に始めたのは福祉施設相談員の経験を生かしたカウンセラー業でした。エンジニアの仕事を減らして取り組んだものの、これはなかなか軌道に乗らず焦る日々が続きます。

そんな中、クラウドソーシングでライターの仕事に取り組む方のブログ記事を見つけ、ふとひらめきました。実は私は以前からブログを書いていたのですが、エンジニアの仕事は減らしているし、新しく始めたカウンセリングもなかなか軌道に乗らない状態です。ならば思い切って、ブログを書くくらいに好きな「書くこと」を新たな収入の口にしようと決めました。

やると決めたら行動だとさっそくプロジェクトへチャレンジしました。プロフィールは提案を採用していただくまで何度も更新し、本人登録から電話確認までできることはすべてやりました。もちろんクライアントに安心していただくため本名と顔写真も出しました。

いま振り返るとこのころが一番辛かったように思います。収入が不安定だと心も不安定になり、こんな状態が続くとうつ病再発の怖さも加わります。辛かった分、提案が初めて採用された時は飛び上がるほど嬉しかったです。

1本の提案が採用されると自分に自信がつき、ここからはフリーランスとして多少なりとも戦略的に動くことを心がけるようになりました。

さらに実績を積むこと、強みを見つけること、自分なりの単価を設定すること、提案文を工夫することなど、できる限り行動して改善を重ねました。

行動の結果はすぐに現れて、現在いくつかの継続案件もいただき、ライターの活動も軌道に乗りはじめたところです。

ランサーズは自分にあった働き方を見つけるには最高の場所

コスモスの花畑"

ランサーズで仕事を始めて最も変わったのは生活スタイルと仕事量や時間の使い方の裁量です。以前はエンジニアとしてお客様の要望どおり朝から飛び回っていましたが、現在は頭が冴えている午前中にできるだけ集中してライティングの仕事をするように変えました。

午後は仕事に応じて作業量を調整しますが、休憩を挟みながら夜までおおよそ8時間〜10時間ほど仕事ができています。うつ病を発症したあとの会社員時代には考えられないことです。

もちろん納期は守らなければいけませんし、クライアントとの打ち合わせやメッセージのやり取りで拘束される時間も多々あります。しかしほとんどの時間の使い方や仕事量を、自分の裁量で決められることはフリーランスの大きな利点だと思います。

私はこの利点を生かして、体調が不安な時は休息や運動の時間を多めに作る、体調が良い時は前倒しで作業を進めるといったフレキシブルな働き方をしています。もちろんこれは会社員時代には考えられなかったことです。

ただしこのような働き方ができるからといって自分を甘やかしてはいけません。私の働き方の中心にはライティングの品質を保ち、納期を守るための体調管理や進捗管理が据えられているものです。同時にライティングの品質を上げるための努力を続けていくことも忘れてはいけません。

人にはそれぞれ自分に合う働き方があると思いますが、ランサーズはそういった自分のパフォーマンスを最も発揮できる働き方を見つけるためにはとても良い場所だと感じています。

誰かの助けになりたいと思う気持ちはどんな仕事にも通じる

ライターとして仕事をさせていただきながら、現在ITとは関係のないwebメディアでディレクターとして編集作業寄りの仕事もさせていただけるようになりました。

システムエンジニアとして働いていた経験からライターとしての私の強みはIT分野だと思ってはいるものの、この枠にとらわれることなく仕事の幅は広がっています。

これもまた自分に合った働き方ができるからこそ、仕事の依頼を頂いた時に柔軟に対応できた結果の賜物です。

私が従事したエンジニア、カウンセラーといった仕事はすべて「誰かの助けになりたい」という気持ちから始まったものです。コンピュータの知識を生かして人の役に立ちたいと宣言したあの日から15年。いろいろな仕事をしていますがライターとしてもこの想いは変わりません。

変わったことはただ一つ、働き方を変えたことだけでした。

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