フリーランスが覚えておきたい領収書の基礎知識

フリーランスが覚えておきたい領収書の基礎知識
独立開業したフリーランスにとって、財務問題は頭痛のタネ。これまで会社がしてくれていたこともすべて自分でやるのがフリーランス。はじめての確定申告に備えて、財務問題を勉強する必要がありますね。まずは、一番身近な領収書について学びましょう。
LANCER SCORE
54

領収書は宝の山? フリーランスの確定申告で慌てないために

フリーランスになったのだから、わきめもふらずに収入アップのために仕事を頑張る! その心意気は素晴らしいですが、いざ確定申告となったときに慌ててしまって、経費や領収書の整理に頭を悩ませるのは、時間ももったいないですね。

毎日の業務のルーティンとして、領収書の整理くらいはしておきたいです。特にフリーランスにとっては、領収書は宝の山になることも。きちんと経費を計上することで、節税効果がアップしますし正しい納税をすることで、社会的な信用も得られます。

では、毎日のフリーランスの生活の中で、領収書の取り扱いについてきちんと押さえておきたいポイントをご紹介します。

どこまでが経費として認められるの?フリーランスの領収書

フリーランスとしてまだ独立したばかりだと、「経費=仕事に関わること=領収書」、といった漠然としたイメージしかないかもしれません。どこまでが経費なのか、それもすべて自分の裁量。とはいえ、好き勝手に経費にしていいというわけではありません。

例えば、フリーライターであれば、取材に関わる交通費や飲食費なども経費に計上できます。とはいえ、プライベートの交通費や飲食費と区別できないようなものは、経費として認められませんのでご注意を。

きちんと領収書を残して置き、経費帳や領収書そのものに、何に使ったかわかるようにメモを残しておくことで、経費とプライベートをきちんと区別する領収書の残し方をすることができます。

正しい納税はもちろん、しっかりとした節税のためにも、自分の仕事の中できちんとしたルールを決めておけば迷うことはありません。

フリーランスの領収書 Case1.ノマドスタイル

フリーランスとして働きだしたからには、領収書の知識はもちろん、経理意識もきちんと持ちたいですね。経費として認められるのか、迷いがちなケースをご紹介します。

まず、ノマドスタイルで仕事をしているフリーランス。ノマドカフェなどを仕事で利用しているのだから、基本的には経費として計上します。だからといって、ノマドカフェでコーヒーを飲んで夕食をとって……と、一日の食事まで経費として領収書を計上していいわけではありません!

常識の範囲として、ノマドカフェでのワークスタイルの場合、たとえば利用料があるならそこの利用料と飲み物が1杯くらいであれば、説明がつきますね。どんな場合でも、仕事のためと説明がつき、誰しもが納得できる理由というのが経費にできるか・できないかの分かれ道なのです。

すべての支払いで領収書を貰い、経費にしたい気持ちはとてもわかりますが、きちんとした経済観念をもって過ごしたいですね。

フリーランスの領収書 Case2.飲食・接待

例えば、取材などで取材対象者とお食事がてら……ということもあるかと思います。その場合は、経理上の費目でいうと、会議費や飲食接待費といった項目になります。

会議費というのは、基本は社内の人と会議のときにする飲食のことになります。これは、だいたい1人5千円未満ということになっています。フリーランスの場合ですと、クライアントやプロジェクトに関わるスタッフなどとの打合せに関しての領収書は会議費として計上することができます。

取材対象者などで、1人5千円以上の飲食費となると、これば飲食接待費として計上できます。どちらの場合でも領収書に、なんのために、何人での飲食で使ったかなどのメモ書きをしておきましょう。

フリーランスの領収書は、公私の区別が大事

フリーランスとして成功するために必要なことは、仕事とプライベートをしっかりと分けることだと思います。時間の使い方や働き方がきちんと区別できていれば、領収書の整理や経費の付け方で迷うことが少なくなります。

日々の業務の中できちんと領収書を整理できているのが理想ですが、なかなかそうもいかないのがフリーランスという働き方。自由であるがために、あいまいな部分がメリットでもありデメリットでもあるのがフリーランスです。

フリーランスの領収書の一番カンタンな整理方法は、やはり「仕事」と「プライベート」の2種類に分ける方法。経費帳につけるにも、仕事とプライベートの領収書を、記憶があるうちに分けて置いてメモを残していくのが一番カンタンでわかりやすい方法です。

オンオフの切り替えをしっかり習慣づけることで、領収書の整理の仕方も身についていきます。正しい納税、節税のために、今からしっかり準備しておきたいですね。

RECOMMEND
関連記事