独自ドメインって必須？フリーランスのメールアドレス

独自ドメインがフリーランスにもたらす3つの効果

ドメインは、インターネット上での住所に当たります。例えばランサーズの場合、https://www.lancers.jp/の『lancers.jp』部分がドメインになります。

これは、実際の住所と同じで、世界に一つしかないものです。「ここはランサーズのページですよ！」と自分の立場を明確にしているものであり、オフィシャルな印象をうけ与えます。

また、多くのフリーランスが利用しているフリーメールにGmailがありますが、そのドメインであるgmail.comの部分に、例えば自分の名前や屋号が入っていたらどうでしょう。

そのメールアドレスは一気にビジネス色が強くなり、受け手の印象も違ってきます。今回は、フリーランスが独自ドメインの入ったメールアドレスを使用することで得られる効果を3つ挙げてみました。

独自ドメインの効果1 | フリーランスと信用

フリーであろうと会社員であろうと、仕事をする上で最も大切なのが「信用」です。信用できない人と望んで取引をすることはまずないし、信用が上がれば自然と仕事も軌道に乗っていくものです。その大切な「信用」を得るための手段として、独自ドメインの取得は有効です。

もちろん、独自ドメインを取得するだけで信用される訳ではないし、反対にフリーメールを使っていても信用を得て沢山の仕事を請け負っている人もいます。

ですが、「はじめまして」の相手に少しでも信用してもらうための道具として、独自ドメインはやはり有効なのです。企業の中には、「無料で簡単に作ったり解除できたりするフリーメールはビジネスの場にはそぐわない」とする考え方もあります。

後ろ盾のないフリーランスは、相手に少しでも不安を与えない努力や工夫が必要です。信用の一端を担ってくれる独自ドメインを年間1000円程度で取得できるのですから、安い買い物と言えるかもしれませんね。

独自ドメインの効果2 | フリーランスとセキュリティ

フリーメールの代表格であるGmail。Googleが運営しているだけあって大変使い勝手がよく、フリーランスの間でも人気です。私も個人的に10年ほど使っていますが、これで迷惑をこうむったことは一度もありません。セキュリティについても、送信・受信メールともにウイルスチェックをしてくれて、迷惑メールやスパムメールを強力なフィルターで弾いてくれます。

なんだかGmailの宣伝のようになってしまいましたが、それでも独自ドメインを取得した方がいい理由があって、それはちょっと変な言い方なのですが、取引相手に「弾かれない」ためなのです。迷惑メールやスパムメールの発信元としてよく使われるフリーメールのメールアドレスに拒否反応を示す企業は今でも少なくありません。

誰が作ったのか、いつ消えるのかも分からないフリーメールで会社の大切な文書をやり取りすることに不信感を抱き、最初からフリーメールのメールアドレスを「迷惑メール」として受け付けないこともあるようです。仕事以前の連絡の段階でつまずくのはもったいない話ですよね。

独自ドメインの効果3 | フリーランスとセルフブランディング

フリーランスにとってセルフブランディングは大切なマーケティングの一つです。自分をどう印象付けていくかによって、仕事の方向性は大きく変わっていきます。

独自ドメインを作ることは、セルフブランディングの最初の一歩と言えるかもしれません。自分の名前を入れてもいいし、「design」や「press」といった、職種が分かる言葉を入れるのも分かりやすくていいですね。

会社に属さないフリーランスにとって、独自ドメインは肩書きのような役割も担ってくれます。受け取る側も、フリーメールだと半分プライベートのような印象を受けますが、独自ドメインだと普通に仕事としてやり取りしている安心感が湧きます。

独自ドメインは「この人は責任を持って仕事をしてくれる人だ」という印象を与える大切なアイテムなのです。

フリーランスの独自ドメインは『無意識』を操作する？

フリーランスが独自ドメインを取得し、メールアドレスを作ったからといって、一気に何かが大きく変わることはありません。

ただ、小さな信用を与えたり、小さな安心感を与えたり、小さなイメージ戦略が出来たりするのは確かです。ほんの些細なことですが、最終的にその人のキャラクターを創り上げるのは、些細な印象の積み重ねなんですよね。

維持費が安く作るのも簡単な独自ドメインを「作らない」理由は、おそらく「面倒だから…」ではないでしょうか。独自ドメインを持っている人からは、そんな「面倒」をサラッと片付けてくれるような印象も、知らない間に受けているのかもしれません。