フリーランスの年収と労働時間|日本初の実態調査から読み解く

フリーランスの年収と労働時間|日本初の実態調査から読み解く
日本初となる、フリーランスの年収などの実態を調査したランサーズ。2015年3月に発表した唯一の実証データに基づき、年収などを詳細に解説します。国内におけるフリーランス人口や年収、労働時間が分かる。フリーランス、在宅ワーカー、ノマドワーカー、パラレルワーカーの実態とは?
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日本国内で働いているフリーランスの人数

年収の話をする前に、そもそも国内にフリーランスは何人いるのでしょうか。どんな仕事の仕方がフリーランスに該当するのでしょうか。まず始めに、日本における広義のフリーランス人口を明らかにしてみましょう。

広義のフリーランスは、国内に1,228万人もいる!

フリーランス総人口グラフ

この調査はランサーズ株式会社が、2015年3月12日~3月19日に全国の20~69歳の男女を対象(株式会社マクロミルの登録モニター6万人に対してオンライン調査を実施)として行なったものです。その結果からスクリーニングをかけた3094名(うちフリーランス1548名)分を有効回答としていることをはじめにお断りしておきます。

日本国内において、広義のフリーランスに該当する人は、1,228万人。労働人口の19%にあたる人数です(広義のフリーランスについては、次の項目で解説します)。5人に一人が広義のフリーランスという計算が成り立ちます。

ちなみにアメリカで行なわれた同様の調査「freelancing in america」によると、2014年に全米でフリーランスとして収入を得ているのは5300万人。アメリカの労働人口の34%に上る人々が該当するそうです。さらに経済規模でみると、日本の16兆円に対して72兆円がアメリカの経済規模。フリーランスの割合・経済規模ともに、圧倒的に大きいことが分かります。

さて。話を日本に戻します。5人に一人という計算になりますが、「意外と知り合いにフリーランスがいない」「フリーランスの友人はいるけど、ほんの一握り」という感想を抱いた人が多いのではないでしょうか。

では、何をどのように定義して計算すると、1,228万人ものフリーランスがいることになるのか。答えはフリーランスを広義で考え、それぞれワークスタイルごとに分類したことによります。

広義のフリーランス、そのタイプは4分類。

広義のフリーランスとは、「副業系 すきまワーカー」「複業系 パラレルワーカー」「自由業系 フリーワーカー」「自営業系 独立オーナー」の4分類と定義しました。各分類の定義は、以下の画像をご確認ください。

広義のフリーランス分類

広義のフリーランスで語るのであれば、みなさんの周りにも大勢のフリーランスが存在するのではないでしょうか。「やりがいや生活費の補助を目的に週数時間程度を副業に充てる人」も該当します。また常時雇用されている人の場合、副業を持っていることを公にしていないケースも。実は隣にいるあの人も、副業による収入を得ているかもしれません。全フリーランスの半数近くが副業系 すきまワーカーという調査結果も物語っています。

意外と稼いでいる!?フリーランスの年収は○○○万円だった。

広義のフリーランスを理解いただいたところで、お待ちかねの「フリーランスの平均年収」を発表します。副業系や複業系のフリーランスの場合、各仕事による報酬の合計金額となりますので、いわゆるフリーランサーとして稼いだ金額・年収だけではありません。

フリーランスの年収グラフ

フリーランスの年収を平均すると、200万円未満の人が27.5%、200~400万円の人が31.3%、400~600万円の人が14.8%、600万円以上の人が13%です。ボリュームゾーンになるのは、年収200~400万円の人たち。年収400万円以上の割合に注目すると、ノン・フリーランスの29%に対して、フリーランスの平均は27.8%となり、フリーランスのほうが少ないということが分かります。

フリーランスという働き方で、400万円以上の個人年収を得ようとした場合。最も可能性が高いのは自営業系 独立オーナーに分類される働き方のようです。それ以上の年収、600万円以上を得られる可能性が一番高くなるのは、複業系 パラレルワーカーに分類される働き方。昨今、注目を浴びている新しい働き方のひとつ、パラレルワーク・ダブルワークが、最も個人年収が高くなるという結果でした。本業の他に収入を得る手段があるわけですから、当然といえば当然の結果とも言えますね。

フリーランスの労働時間って、長いの短いの?どれくらい?

フリーランスの年収について確認いただきました。ノン・フリーランスと比較したとき、年収400万円以上の割合が低いことから、「フリーランスは稼げない?」と思った方がいるかもしれません。でもその前に、年収と共に注目しておきたいのが労働時間について。

会社員や専業で働く人と比較して、フリーランスの労働時間は長いのでしょうか、短いのでしょうか。自由な時間帯で働けるというイメージのフリーランス。その労働時間を見てみましょう。

フリーランスの労働時間グラフ

上記は1週間でフリーランスとして働く時間の合計を表しています。副業系 すきまワーカーにおいては、61%の人が週5時間未満の労働時間です。逆に自営業系 独立オーナーは全労働時間がフリーランスとしての活動であり、週に40時間以上の労働を行なう人は41%でした。

労働時間も収入も、自分次第で選択できるのがフリーランス。

フリーランスの年収と労働時間について解説しました。「想像していたよりも収入が少ない」「意外と労働時間は短いんだな」「週に5時間未満なら、自分もできるかも」「私は労働時間の割に、収入は多いかもしれない」など、様々な感想があるかと思います。

どれだけ働くか、いくら稼ぐか、どこで働くかなど、すべてが自分の裁量で変えられるフリーランスという働き方。当然、スキルを磨かなくては仕事が増えず収入・年収は上がりませんが、努力がきちんと報われる働き方だと考えることもできます。

編集部では今後も、新しい働き方にまつわる調査を実施し、情報発信していきます。

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