仕事は工程を分解して並列作業にすると、クラウドソーシングはより活用価値を増す。 – (株)翔泳社

仕事は工程を分解して並列作業にすると、クラウドソーシングはより活用価値を増す。 – (株)翔泳社
ひとくくりに出版・編集というと、専門知識や経験がある人しか手がけられないイメージが強い。しかし、一連の作業の中には、絶対に編集知識や経験が必要な箇所もあれば、専門スキルがなくても問題のないものも混在している。仕事を工程ごとに分解し、必要に応じてクラウドソーシングを使い、並列に作業してもらうことで、スピーディーに仕事を進められるようになる。今回は書籍の制作にランサーズを活用している出版社、(株)翔泳社にお話を伺った。
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必要スキルに合わせた作業分担でスピードアップ

 

―書籍の制作にランサーズをご利用いただいていると伺いました。

翻訳書を制作する際に翻訳者様にお渡しする“粗訳”の作成を依頼しています。翻訳作業は、まずは粗訳し、それを推敲していきます。推敲段階では専門的なスキルが必要になるケースが多いのですが、粗訳は、翻訳者としての経験や知識がなくても、語学さえ分かれば可能です。専門的な翻訳者は多忙なので、書籍の刊行スケジュールによっては依頼することが難しい場合があるのですが、粗訳を用意した上で依頼すると、翻訳者様の作業量が減るため、引き受けていただきやすくなります。また、結果的に仕事全体のスピードが上がりますね。
 

―実際にご利用になってみて、いかがでしたか?

とにかくスピードが速くて驚きました。タスク方式で1段落ずつの翻訳をお願いしたのですが、複数名に同時並行で作業をお願いできるため、あっという間に終わりましたね。結果的に通常1冊につき数ヶ月から半年かかる作業が1ヶ月程度で済みました。
 
クラウドソーシングではなく従来どおりの形で翻訳者様にお願いした場合、どうしてもお一人で作業してもらうことが多いので、粗訳のように翻訳者としての専門的なスキルを必要としない部分を、ランサー様に分担して作業していただけたことは大きなメリットだと思います。
 
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ランサーズを利用して制作された書籍

翻訳の他にも、どんどんランサーズを活用していきたい

 

―作業を分担することで、スピード以外のメリットはございましたか?

短期間でスケジュールを組む場合、通常ならばお一人の翻訳者様と交渉してお願いしなければなりません。ランサーズなら多数のランサー様がいるため、こちらの希望するスケジュールで引き受けていただく方と出会える可能性が高いです。また、依頼者としては、実は精神的にも余裕をもって制作を進めることができています。書籍の刊行は市場に出すタイミングが重要ですので、大変助かります。
 

―今後のご利用予定がございましたら教えて下さい。

いろいろな使い方を考えています。今後もランサーズはどんどん活用していきたいと思っていて、コンペ方式を試してみたくてイラストを依頼したこともあるんですよ。普段は決まったところに外注をすることが多いのですが、ランサーズでは想定していなかった新鮮な作品に出会うことができ、新たな可能性を感じました。
今後は原稿の校正や、書籍の企画なども発注してみたいと考えています。

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